【究極の要約】「『いつの間にか富裕層』の正体」から分かる一番大事なこと
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「いつの間にか富裕層」の正体 普通に働き、豊かに暮らす、新しい富裕層

書籍『「いつの間にか富裕層」の正体 普通に働き、豊かに暮らす、新しい富裕層』で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。

「普通に働き、豊かに暮らす」富裕層になるのに特別な才能はいらない。正しい仕組みを淡々と続け、時間を味方につけた人が、いつの間にか資産1億円に届く

まとめガイドは次のページで紹介しています。

「いつの間にか富裕層」の正体 普通に働き、豊かに暮らす、新しい富裕層 目次

  • 第1章 富裕層の拡大と多様化
  • 第2章 これまでの富裕層、新しい富裕層の台頭
  • 第3章 資産はあっても生活は堅実 「いつの間にか富裕層」の実態
  • 第4章 「いつの間にか富裕層」への道筋 ライフステージ別資産形成と金融機関の取り組み
  • 第5章 高所得共働き層「スーパーパワーファミリー」の実態
  • 第6章 「スーパーパワーファミリー」へのアプローチ
  • 第7章 給与所得で不動産投資「サラリーマン不動産投資家」の実態
  • 第8章 富裕層をとりまくビジネスチャンス

はじめに

かつて「富裕層」といえば、企業オーナーや大地主、医師・弁護士といった特別な人々の代名詞でした。
しかし今、ごく普通の会社員が、日々の仕事と地道な資産運用を通じて純金融資産1億円を築く「いつの間にか富裕層」という新しい層が急増しています。

本書は、2005年から富裕層調査を続けてきた野村総合研究所(NRI)金融コンサルティング部の竹中啓貴氏・荒井匡史氏が、豊富なデータと実際の富裕層へのインタビューをもとに、彼らがどうやって資産を築き、どのような価値観でお金を使っているのかを解き明かした一冊です。

NRIの推計では、2023年時点で純金融資産1億円以上の富裕層・超富裕層は合計165.3万世帯と過去最高水準に達し、そのうち1〜2割を「いつの間にか富裕層」が占めるとみられています。
もはや富裕層は、一部の特権階級だけのものではなくなっているのです。

本編では、この「普通の人が特別にならずに豊かになる仕組み」の中身について、特に重要な3つのポイントを詳しく解説します。


重要な3つのポイント

「仕組み」と「時間」を味方につける

最も再現性の高い億り人への道

最も再現性の高い億り人への道

「いつの間にか富裕層」の多くは、投資の天才ではありません。
長期・分散・継続という王道の積立を、制度を活用して淡々と続けた人々です。

多くの人は「投資は難しくて怖い」「自分には無理だ」と考えて何もしないか、逆に一発逆転を狙った集中投資で失敗してしまいます。

銀行預金だけでは、インフレや低金利の影響で資産は実質的に目減りし、老後や教育費といった将来の支出に対応できません。
一方、短期売買や集中投資は、相場の変動に振り回されて長続きしないのが実態です。

「積立」という強制力のある仕組みを先に作り、あとは相場の上下を気にせず放置することです。
持株会や企業型確定拠出年金(DC)、iDeCo、NISAといった制度は、給与から自動的に積み立てられるため、意志の力に頼らず継続できます。

税制優遇や会社の補助(奨励金・マッチング拠出)がある制度は、始めた時点で有利な条件が確定している投資だからです。
さらに時間をかけるほど複利の効果が大きくなり、「気づいたら1億円を超えていた」という状態が現実になります。

そのためにどんなアクションをするとよいか
  • 持株会・企業型DC・iDeCo・NISAなど、勤務先と国の制度を上限まで活用する
  • 投資対象は全世界株式などのインデックスに長期・分散が基本
  • 「相場の上下を気にせず、20〜30年続ける」覚悟を持つ

具体例

野村の試算では、毎月6万円の全世界株式積立を20年間続けると、預貯金等と合わせて貯蓄は1億円を超え、「いつの間にか富裕層」に到達します。
近年の株高・円安・新NISAの後押しが、この流れをさらに加速させています。

資産はあっても生活は堅実

「見栄」ではなく「選択肢」にお金を使う

「見栄」ではなく「選択肢」にお金を使う

資産1億円を超えても、彼らの生活は驚くほど「普通」です。
本書のインタビューから見えてくるのは、「ステータスの証明」ではなく「未来の自由」にお金を使う姿です。

収入が増えると、周囲への「豊かさの証明」のために高級車やブランド品を買い、生活水準をどんどん上げてしまいがちです。

維持費や買い替えコストで資産形成の原資が削られ、投資に回す「余白」が消えてしまいます。
収入が高くても資産が貯まらない人の典型パターンです。

支出の判断基準を「他人からの目」ではなく「コストに見合う価値があるか」「自分と家族の選択肢が増えるか」に置くことです。
「いつの間にか富裕層」は消費行動が一般生活者とほとんど変わらず、これが「見せない豊かさ」という新しい富裕層の特徴になっています。

見栄のためのコストをなくすだけで、年間数十万〜100万円以上の投資余力が生まれ、それが複利でさらなる資産を生むからです。
生活水準を上げないからこそ、無理なく続けられるのです。

そのためにどんなアクションをするとよいか
  • 車はアルファードのような高級ミニバンではなく、ヤリス・フィット・ノートなどのコンパクトカーや軽自動車など、燃費とランニングコストで選ぶ
  • ブランド品ではなく、教育、健康、時間のゆとりを生むものに投資する

具体例

資産1億円を超えた52歳の会社員は、中古で買ったシエンタに乗り続け、子どもの送迎が不要になったタイミングで買い替えたのは軽自動車でした。
「リセールバリュー」や維持費まで含めたコスト意識が、車選びにも表れています。

もう一つの新富裕層「スーパーパワーファミリー」

高い収入を"仕組み"に変える

高い収入を"仕組み"に変える

本書がもう一つ注目するのが、都市部を中心に増える高所得の共働き世帯「スーパーパワーファミリー」です。

世帯年収が高い共働き世帯ほど、教育費や住宅費、外食・レジャーへの支出も大きく、「収入は多いのにお金が残らない」状態に陥りがちです。

高いフロー(収入)に頼った生活は、片方の休職・転職や教育費のピークで一気に家計が苦しくなるリスクを抱えています。
収入の高さと資産の多さは、必ずしもイコールではありません。

潤沢なキャッシュフローのうち一定割合を先取りで資産形成に回す仕組みを作ることです。
スーパーパワーファミリーの強みは、消費を楽しみながらも同時に資産を積み上げられる「両立」ができる点にあります。

二人分の収入・二人分の非課税枠(NISA・iDeCo)・二人分の退職給付をフル活用できるため、資産形成のスピードは単独世帯の比ではないからです。
共働きを続けること自体が、最強の資産形成戦略になります。

そのためにどんなアクションをするとよいか
  • 夫婦それぞれのNISA・iDeCo枠を活用し、世帯として非課税枠を最大化する
  • 教育費・住宅費は「収入が続く前提」ではなく、余裕を持った計画にする
  • 家計と資産の状況を夫婦で「見える化」し、世帯の目標を共有する

重要ポイント+1

その時代の影響もある

「サラリーマン不動産投資家」の台頭

本書の第7章では、給与所得を与信力に変えて不動産投資を行う会社員の実態も分析されています。
マンション価格の高騰を背景に注目される、もう一つの資産形成ルートです。

金融リテラシーの落とし穴

「いつの間にか富裕層」の中には、たまたま相場環境が良かっただけで、資産を「守る」知識が十分でない人も含まれます。
株式比率が9割を超えるような偏ったポートフォリオは相場変動に大きく左右されるため、到達後の資産防衛・学び直しが今後の課題とされています。


まとめ

富裕層になれるかどうかは、職業や才能ではなく「仕組み」と「習慣」の差で決まります。
会社と国の制度を徹底活用して長期・分散・継続の積立を行い、生活水準を上げず、時間を味方につけて複利で増やす。
これが「いつの間にか富裕層」の王道です。
そして彼らの暮らしは資産1億円を超えても堅実そのもの。
「見せない豊かさ」こそが、新しい富裕層の姿です。

「自分なんて普通のサラリーマンだから」と諦めていた人ほど、「これなら自分にもできるかもしれない」と勇気をもらえる内容だという声が多く聞かれます。
派手な成功談や再現性の低いテクニックは一切なく、あるのは普通の会社員が時間をかけて堅実に積み上げてきた現実の姿だけ。
だからこそ説得力があるのです。

著者らは、積極的に資産を積み立てて豊かな暮らしを目指す人にとって、企業オーナーや地主のような従来型富裕層よりも、「普通に働いて豊かになった」新しい富裕層の資産形成のやり方や生活実態を知ることが、これからの資産運用・管理のヒントになると述べています。
富裕層は、もはや遠い世界の話ではないのです。

特別な才能も、一発逆転も必要ありません。
正しい仕組みを作って淡々と続け、時間を味方につけること。
それが、誰にでも開かれた「いつの間にか富裕層」への道なのです。

「普通に働き、豊かに暮らす」富裕層になるのに特別な才能はいらない。正しい仕組みを淡々と続け、時間を味方につけた人が、いつの間にか資産1億円に届く

【内容情報】

これまでの富裕層は、企業オーナーや地主などがメインだったが、近年、普通に働いて豊かになった「一般会社員の富裕層」が増加している。彼らは会社員ながら、どのように資産運用し、1億円以上の資産を築いたのか。富裕層調査を専門とする野村総合研究所の金融コンサルティング部が、「いつの間にか富裕層」になった会社員の正体に迫る。

【著者情報】

竹中 啓貴(たけなか ひろたか)

野村総合研究所金融コンサルティング部シニアコンサルタント。2018年、慶應義塾大学経済学部卒、野村総合研究所入社。専門は金融機関の事業戦略、営業改革・業務改革、チャネル・マーケティング戦略、顧客接点強化など。主に銀行、証券、生命保険業界のコンサルティング業務に従事。

荒井 匡史(あらい まさふみ)

野村総合研究所金融コンサルティング部コンサルタント。2023年、早稲田大学法学部卒、野村総合研究所入社。専門は金融機関の事業戦略、チャネル戦略、現場伴走支援。主にクレジットカード業界、生命保険業界のコンサルティング業務に従事。

「いつの間にか富裕層」の正体 普通に働き、豊かに暮らす、新しい富裕層 内容紹介より

参考

まとめガイドは次のページで紹介します。


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