【究極の要約】「相続税調査でわかった 富裕層が大事にしているお金の基本」から分かる一番大事なこと
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相続税調査でわかった 富裕層が大事にしている「お金の基本」

書籍『相続税調査でわかった 富裕層が大事にしている「お金の基本」』で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。

お金が成長する仕組みを地道に作り続け、知識の格差が生む「見えない損」をなくすこと

まとめガイドは次のページで紹介しています。

相続税調査でわかった 富裕層が大事にしている「お金の基本」 目次

  • 第1章 お金の使い方——「浪費」ではなく「投資」としての支出管理
  • 第2章 お金の借り方——「借金」は悪ではない、「レバレッジ」だ
  • 第3章 お金の価値——「見栄」を買うな、「時間」を買え
  • 第4章 家の買い方——マイホームは「浪費」ではなく「資産運用」
  • 第5章 税金との付き合い方——「脱税」は論外だが、「国策」には乗れ
  • 第6章 投資の考え方——「1億円の壁」の向こう側へ

はじめに

「富裕層」と聞いて、多くの人は高級車や豪邸を連想するかもしれません。
しかし著者の小林義崇氏が、元国税専門官として13年間にわたり相続税調査の現場で見てきたリアルは、まったく異なるものでした。
億単位の資産を遺した方々の暮らしは、驚くほど質素で「普通」だったのです。

著者自身、母子家庭で育ち、大学卒業時には奨学金の返済額が1,000万円近くに上った経験を持ちます。
「どうすればお金の悩みから解放されるのか」という切実な問いを胸に、東京国税局に入局。
富裕層の家計を直接調べられる相続税調査の仕事を選び、そこで見えてきたのが「お金がある人とない人が普段している行動の大きな違い」でした。

本書では、支出管理・借金・節税・投資まで、富裕層が実践する「お金の基本」を体系的に公開しています。
特別な才能や運は必要ありません。地道に仕組みを作り、知識を活かすことで、普通の会社員でも億単位の資産を築けるというのが本書の核心です。


重要な3つのポイント

死に金をなくす

死に金をなくす

支出を「将来価値」で判断する
今使う1円が将来いくらになるかを意識することで、「気づけばお金がない」状態から抜け出せる。

「なぜ頑張って働いているのに、お金が貯まらないのだろう?」と感じている方は多いのではないでしょうか。

著者は、その原因を「感情や惰性で財布を開く"死に金"の積み重ね」にあると指摘します。
富裕層の通帳を調べ続けて分かったのは、彼らが支出のたびに「将来の価値」との天秤を意識しているということです。

何気なく購入するペットボトルの飲料。
たとえば150円の水も、年利7%で複利運用を続ければ50年後には約32倍の4,800円近くになります。
著者はこの「複利の力」を踏まえて、日々の支出を「将来の価値を捨てている」と捉えるかどうかが、資産形成の明暗を分けると説きます。
無意識の「死に金」が積み重なることで、いくら収入を増やしても手元に残らない悪循環が生まれてしまうのです。

著者が紹介する「欲しいものリスト」の活用は、衝動買いを防ぐシンプルかつ強力な方法です。
欲しいと思ったものはすぐ買わず、リストに書き留めて「寝かせる」。
翌月にリストを見返すと、熱意がすっかり冷め切っているものが必ず出てきます。
「欲しい」と感じる瞬間と「買う」という行動の間に、一定の時間を設けることが大切です。

また著者は、富裕層の特徴として「ムダな支出には一円たりとも払わない」という厳しい守りの姿勢と、「自分が価値があると判断したものには大胆にお金を使う」というメリハリを挙げています。
「自分に合う」から買うのが富裕層、「流行っているから」「みんなが持っているから」買うのがそうでない人の違いだと言えるでしょう。

物欲をコントロールできれば、収入に関係なく支出を絞ることができます。
「公園の父」と称される本多静六博士は、25歳から毎月収入の4分の1を問答無用で貯金する「4分の1天引き貯金法」を続け、巨万の富を築きました。
チラシの裏をメモ用紙にする徹底した節約で得た資金を株式や山林投資に充て、40歳頃には大学教授の給料より投資の利益が多くなったといいます。
支出コントロールは、投資の原資を生み出す出発点でもあるのです。

そのためにどんなアクションをするとよいか
  • 「欲しいものリスト」を作る
    • 今すぐ必要なもの以外は買わず、1〜2ヶ月寝かせてから見返す
  • 「4分の1天引き貯金法」を試す
    • 月収の4分の1を先取り貯金し、残りで生活する
  • 買い物前に自問する
    • 「これは将来のいくらを捨てることになるか?」
  • 流行・広告に煽られていないか確認する
    • 「自分に合う」から買うのか、「みんなが持っているから」買うのかを意識する
  • 死に金リストを作る
    • 惰性でかかっている固定費(使っていないサブスク等)を洗い出す


BS脳を持つ

BS脳を持つ

借金と住まいを「バランスシート」で考える
借金は「赤字の穴埋め」ではなく「資産を築く道具(レバレッジ)」。
住まいをPLではなくBSで捉えることが富裕層との分岐点になる。

「借金は悪いもの」「持ち家より賃貸が得」——こうした固定観念を多くの日本人が持っています。
しかし著者が相続税調査で見てきた富裕層は、圧倒的多数が自宅を所有し、それも一軒や二軒どころか複数の不動産を当たり前のように持ち合わせていました。
彼らは「家賃 vs ローン返済額」という損益計算書(PL)的な比較ではなく、資産と負債の全体像を見る「バランスシート(BS)脳」で住まいを捉えていたのです。

住宅購入を「毎月の家賃より高いローン」として捉えると、賃貸のほうが得に見えてしまいます。
しかし持ち家には、相続税対策上の「小規模宅地等の特例」(自宅の評価を最大80%減額できる制度)が適用される可能性があります。
さらに住宅ローン控除をはじめとする税制上の優遇も受けられます。
月々の支出だけで見ていると、こうした国が用意した節税の恩恵を丸ごと見逃してしまうのです。

著者が紹介する衝撃的なエピソードがあります。
フィリピンの高級不動産の視察に来ていたある若き投資家は、2億円のマンション購入を検討しながら、自分自身の住まいは家賃1万円の職場社宅でした。
「今の住まいが一番居心地がいい」と断言する彼は、消費としての住まいと投資としての不動産を完全に分けて考えていたのです。

富裕層の考え方は「良い借金(レバレッジ)」と「悪い借金(消費のための借金)」を明確に区別することです。
低金利で不動産など価値ある資産を購入するための借金は、富を増やすための道具になります。
一方、生活費や消費のために借金するのは資産を傷つける行為です。

持ち家という選択は、単に「住む場所」を確保するだけでなく、時間の経過とともに資産として機能し始めます。
住宅ローンを払い続けることは強制的な貯蓄にもなりますし、完済後には純資産として手元に残ります。
さらに相続時に大きな節税効果を生む可能性があるため、長期的なBSで見ると賃貸との差は大きく開くケースも少なくありません。

そのためにどんなアクションをするとよいか
  • 月々の支出(PL)だけでなく、資産・負債の全体(BS)を把握する
  • 「良い借金」と「悪い借金」を区別する習慣をつける
    • 低金利で資産を買う借金はレバレッジ
  • 賃貸か持ち家かを「月の支出」ではなく「10〜20年後の純資産」で比較する
  • 住宅購入の際は住宅ローン控除・小規模宅地等の特例など税制優遇を必ず確認する
  • 自宅と投資用不動産を分けて考える
    • 消費の住まいを質素に保ち、投資の余力を確保する

節税を見分ける

節税を見分ける

「お金が減る節税」と「お金が残る節税」を見分ける
節税には「手元のお金が減る節税」と「手元のお金が増える節税」の2種類がある。
富裕層は国策に乗った「残す節税」だけを実践する。

「節税しましょう」と言われると、多くの人は保険を増やしたり、不要なものを経費にしたりしようとします。
しかし著者は、これが典型的な「節税の罠」だと指摘します。
節税情報はインターネットに溢れていますが、その情報を鵜呑みにすると必ずしもお金が増える結果にならないのです。

例えば、年間8万円の生命保険料を払って生命保険料控除を申請した場合。
税率20%の人なら節税効果は約8,000円です。
ところが8万円を支払って8,000円しか戻らないため、実質7万2,000円のマイナスです。
「8,000円得した!」と喜ぶのは、お金が減る人の思考法なのです。
著者はこのような節税を「お金が減る節税」と呼んでいます。

また、相続の場面では「知識の有無」が資産を大きく左右します。
配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例(自宅の評価を最大80%減額)など、国が用意した強力な節税制度があります。
しかしこれらを使う絶対条件は「遺産分割協議が整っていること」です。
家族間で揉めて協議がまとまらなければ、特例は使えず莫大な税金を支払うことになります。

著者が推奨するのは、NISA・iDeCo・住宅ローン控除など「国策のシェルター」をフル活用することです。
これらは手元のお金が実際に増える「残す節税」です。
特にiDeCoは、拠出した掛金の全額が所得控除になるため、現役世代の節税効果が非常に高い制度です。

そして著者が「最強の節税対策」として挙げるのは、意外にも「家族の仲が良いこと」です。
相続税の調査現場で見てきたリアルとして、難しい節税テクニックよりも、家族が揉めずに遺産分割協議を整えることのほうが、はるかに大きな節税効果を生むケースが多かったと述べています。

富裕層の家庭では、日頃からお金や将来についてオープンに話し合う文化があります。
相続を「いつか来るもの」として先送りにせず、生前から家族全員が資産状況を把握し、方針を共有しておく。
これにより特例が最大限活用でき、家族全員の資産が守られるのです。
感情的な対立こそが、知識以上に資産を大きく減らすリスクなのです。

そのためにどんなアクションをするとよいか
  • iDeCo・NISAをフル活用する
    • 手元のお金が増える「残す節税」を最優先にする
  • 節税を検討する際は「支払い額 vs 節税額」を必ず計算する
    • 差し引きでマイナスなら見直す
  • 家族でお金・相続について話し合う機会を年に1度以上設ける
  • 小規模宅地等の特例・配偶者の税額軽減など相続税制の基礎を学ぶ
  • 「払った税金を取り戻す」より「そもそも税金がかからない枠を使う」発想に転換する

重要ポイント+1

市場に居続ける

本書で著者がYouTube出演などの機会に繰り返し強調しているのが、「市場に居続けること」の重要性です。
富裕層は相場の暴落時に焦って売却する「狼狽売り」を絶対にしません。
むしろ暴落時こそ「稲妻が輝く瞬間(急上昇局面)」を逃さないよう、淡々と買い続ける"Just Keep Buying"の姿勢を大切にしています。

また、投資で「負けにくい状態を作る」ためには、普段から倹約して余剰資金を確保することが欠かせません。
生活に必要なお金を投資に使わないからこそ、暴落時に慌てずに長期・分散投資を続けられる。
富裕層が投資で成功できるのは才能ではなく、堅実な支出管理がもたらす「精神的余裕」にあると著者は述べています。

さらに、富裕層が大事にしているもう一つの価値観として「時間をお金で買う」発想があります。
自分の時間単価を計算し、安い仕事・雑務・移動などに時間を使いすぎないよう意識することで、より付加価値の高い活動に集中できるようになるのです。


まとめ

本書は、元国税専門官が相続税調査の現場で見てきたリアルをもとに、「普通の人」が億単位の資産を築くためのお金の基本を体系化した一冊です。
特に重要なのは、

①感情や惰性の「死に金」をなくし支出を将来価値で捉える習慣
②住まいや借金をバランスシート(BS)で考えるBS脳の獲得
③「お金が減る節税」と「残す節税(国策のシェルター)」を見分ける知識

の3点です。
これらは特別な才能ではなく、正しい知識と地道な実践で誰でも身につけられるものです。

読者からは「富裕層がこんなに質素だとは思わなかった」「BS脳という考え方が目からウロコだった」「節税には罠があると知って保険の見直しをした」という声が多く寄せられています。
難しい経済用語を使わず、著者自身の国税局時代のエピソードを交えながら語られる内容は、実感を持って読み進めることができると評判です。

著者は自身が奨学金1,000万円を抱えた「お金で悩んだ人間」であることを正直に明かしたうえで、「お金の知識があれば防げる損が世の中にはたくさんある」と訴えます。
難しいことをやらなくていい、ただ正しいルールを知ることが、人生を変える最初の一歩だというメッセージが本書全体に込められています。

「知識の格差が、生存の格差になる」

資本主義というゲームにおいて、ルールを知っている者は得をし、知らない者は静かに損をし続けます。
特別な才能も運も必要ない。
まず「知ること」から、お金の自由への一歩が始まります。

お金が成長する仕組みを地道に作り続け、知識の格差が生む「見えない損」をなくすこと

【内容情報】

お金の不安がスッと消える! 実は日本に150万世帯もいる「純金融資産1億円以上5億円未満」の大半は、普通に働く、ごく「普通の人」――ミリオネアの預金通帳を調べ上げてきた相続税担当の元国税専門官だから書けた、「普通の人」でも億単位のお金を手にする仕組み。ベストセラー『すみません、金利ってなんですか?』『元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者』の著者、最新刊!

【著者情報】

小林 義崇(こばやし・よしたか)

1981年生まれ、福岡県出身。2004年に東京国税局に採用され、相続税の調査等に13年間従事。2017年にフリーランスライターとして独立。2018年にY-MARK合同会社を設立。著書に累計30万部超の『すみません、金利ってなんですか?』(サンマーク出版)、『元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者』(ダイヤモンド社)など多数。

相続税調査でわかった 富裕層が大事にしているお金の基本 内容紹介より

参考

まとめガイドは次のページで紹介します。


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