
わが子を貧乏にしない お金の教科書
書籍「わが子を貧乏にしない お金の教科書」で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。
まとめガイドは次のページで紹介しています。
わが子を貧乏にしない お金の教科書 目次
- 序章:うちの子は大丈夫? 将来お金で困る子の特徴
- 第1章:親のクセが子どもの金銭感覚を作る
- 第2章:子どもをお金に弱くする家庭の習慣
- 第3章:"お金に強い子"を育てる家庭のルール
- 第4章:「稼ぐ」「増やす」の力を育てるために
- 第5章:親が"お金と向き合う背中"を見せよう
- 第6章:今日から変われる! お金の家庭教育ステップ
- 終章:"お金の会話がある家"が子どもを強くする
はじめに
著者のこんけん先生(近藤賢一氏)は、元アメリカンフットボール選手という異色の経歴を持ちながら、引退後に若者の金融リテラシー不足を痛感してファイナンシャルプランナーに転身した人物です。
子育て世帯専門のFP事務所RACを設立し、累計700世帯以上のお金の相談に対応してきた実績があります。
また、子どものお金教育の専門家として学校・PTA講演や親子向けイベントを200回以上実施。
現役の小学校PTA会長としても教育現場に深く関わっています。
本書の核心は、「子どもの金銭感覚は、親の何気ない口癖や日常習慣によって決まる」という視点です。
難しい金融知識を教えることではなく、家庭を最強の学び場に変える29の具体策が、実際の相談事例をもとにわかりやすく提示されています。
以下、本書の中でも特に重要な3つのポイントについて詳しく解説します。

重要な3つのポイント
親のクセが子どもの金銭感覚を作る
親のクセが子どもの金銭感覚を作る

何気なく発しているその一言が、実は子どものお金に対する価値観を静かに、しかし確実に形成しています。
著者は700世帯以上の家庭を見てきた経験から、子どもの金銭感覚の土台は家庭の「雰囲気」と「親の言葉」によって作られると断言しています。
「お金がない」「うちは貧しい」と繰り返し聞かされた子どもは、お金に対してネガティブな感情を持ちやすくなります。
お金を「苦しいもの」「怖いもの」として捉えてしまうと、将来的にお金の話を避けるようになり、必要な知識を身につける機会を自ら遠ざけてしまうのです。
また、キャッシュレス化が進んだ現代では、子どもが「お金の実感」を持ちにくい環境になっています。
親がスマートフォンでピッと支払う姿だけを見て育つと、「魔法のカードでなんでも買える」という感覚が生まれ、お金の有限性・価値を理解できないまま大人になってしまいます。
著者は、お金の本質を「ありがとうの交換ツール」として子どもに伝えることを勧めています。
お金を払う瞬間こそ、最高の教育の場です。
たとえば、レストランで食事をした後に「美味しいものを作ってくれてありがとう」、電車に乗った後に「安全に運んでくれてありがとう」と、お金が「感謝の交換」であることを言葉にして見せる。
これが、お金をポジティブに捉える第一歩です。
お金の歴史を「物々交換」から教えることで、子どもは自然とお金の本質を理解できます。
「山に住む人の肉」と「海に住む人の魚」を交換する例え話は、子どもにも直感的にわかりやすい説明です。
誰とでも公平に価値を交換できるように生まれたのが「お金」という道具なのだ、と伝えることで、お金への親しみと敬意が育まれます。
- ✅ 「お金がない!」という口癖を意識してやめる
- ✅ お金を払う場面で「ありがとう」の気持ちを言葉に出す
- ✅ 買い物のたびに「これはなぜお金を払うの?」と子どもに問いかける
- ✅ 現金で支払う場面を意識的に増やし、お金の実感を持たせる
お小遣いを「自立へのミッション」として仕組み化する
お小遣いを「自立へのミッション」として仕組み化する

多くの家庭では、月に1回まとめてお小遣いを渡して終わり、というケースが少なくありません。
しかし著者は、この方法では子どもが「お金の管理」を学ぶ機会を十分に得られないと指摘します。
いきなり「1か月分」を渡しても、子どもはまだ長期的なお金の管理ができません。
何に使ったか忘れてしまい、月の途中でお金が尽きても「なぜそうなったのか」を振り返れない。
これでは、失敗から学ぶ最大のチャンスを逃してしまいます。
また、お小遣いが「もらえるもの」という感覚のままでは、将来の「稼ぐ力」にもつながりません。
著者が強く推奨するのは、お小遣いスタート時は「月1回」ではなく「週1回」渡すという方法です。
そして渡すたびに「今週はどう使った?」「次はどうしたい?」と短い会話をすること。
このサイクルを繰り返すだけで、お金との向き合い方が大きく変わります。
さらに、お小遣いアップを交渉させる際は単に学年が上がったからではなく、「家族の役に立つ新しい役割(ミッション)」を増やすことを条件にします。
例えば「家中のゴミを毎日集める」「週に3回ご飯を炊く」など、具体的な家族への貢献と報酬を結びつけるのです。
頻繁に会話することで、お金は「隠すべきもの」「タブーなもの」ではなく「気軽に相談していいもの」という認識が子どもの中に育ちます。
これは大人になってからの金融リテラシーの根幹となります。
そして「家族の役割+報酬」の仕組みは、大人になってからの「価値を提供して報酬を得る」という稼ぐ力の基礎そのものです。
幼少期からこの感覚を体で覚えることが、将来の経済的自立につながります。
- ✅ 最初は週1回渡して「使い方を一緒に振り返る」習慣をつくる
- ✅ お小遣いアップは「新しい家族ミッション」の達成と連動させる
- ✅ 「失敗」を責めず、使い切ってしまった経験を「学び」として話し合う
「知らないリスク」こそ最大の敵——投資と稼ぐ力を育てる
「知らないリスク」こそ最大の敵——投資と稼ぐ力を育てる

日本の家庭では、お金を増やすことへの抵抗感が根強く残っています。
「投資=ギャンブル=悪いこと」という思い込みが、親から子へと無意識に受け継がれているケースは少なくありません。
「知らない」ことで、将来的に複利の恩恵を受けられなくなります。
また、インフレが進む時代に現金だけを持ち続けることは、実質的にお金の価値が目減りするリスクを抱えることになります。
「投資が怖い」と遠ざけた結果、適切な判断ができないまま大人になってしまうのです。
著者は、リスクを「危険」と捉えるのではなく「振れ幅(学びの対象)」として教えることを提案します。子どもに投資の仕組みを教える際は、「1つのカゴに全ての卵を盛ると、落とした時に全部割れる。でも複数のカゴに分ければ全滅は防げる」という分散投資の考え方を、実際の卵やボウルを使って視覚的に見せるのが効果的です。
子どものうちにお金を「増やす」概念に触れておくことで、大人になってから新NISAやiDeCoなどの制度を正しく活用できるようになります。
「怖い」という感情的な拒絶ではなく、「仕組みを理解した上で判断する」という姿勢が育まれるのです。
また、「稼ぐ」ことへの意識も同様です。
著者が主宰するCEOキッズアカデミーでは、子どもたちにビジネスの仕組みを教え、ビジネスコンテストで3年連続ファイナリスト、2024年には1位〜3位独占という成果を出しています。
早い段階で「価値を提供して対価を得る」感覚を身につけた子どもは、社会に出てからも圧倒的に有利です。
- ✅ 親自身が「ドルコスト平均法」「複利」などの基礎知識を学ぶ
- ✅ 新NISAや株のニュースを「難しい話」にせず、親子の話題にする
- ✅ 「卵とカゴ」の例えで、分散投資の考え方を体験させる
- ✅ 子どもが「売る・稼ぐ」体験ができるフリマ・バザーに参加させる
重要ポイント+1
親の背中の力
本書で特に強調されているのは、「親の背中」の力です。
親が楽しそうにお金と向き合い、賢く貯める・使う姿を見せること。それが子どもへの最高のお金教育になる、と著者は繰り返し伝えています。
逆に、お金の話を「難しい」「怖い」と避け続ける姿を見せることは、子どもに無意識の「お金アレルギー」を植え付けてしまいます。
また本書では、「終わり(老後)から逆算して教える」という視点も重要なポイントとして挙げられています。
「将来いくら必要か」「なぜ今から学ぶ必要があるのか」を親子でオープンに話せる家庭こそ、お金に強い子どもが育つ環境です。
子どもが犯しがちな「無断課金」「衝動買い」などのトラブルも、お金の本質(有限性・交換性)を理解していれば自然と防げるようになります。
知識ではなく、日常の会話と体験の積み重ねが、子どもの金銭感覚を磨く唯一の方法なのです。
まとめ
本書が提案する「わが子を貧乏にしない」ための3ステップはこのとおりです。
- お金を「ありがとうの交換ツール」として再定義する
- 物々交換の歴史から教え、親の言葉・行動を変える
- お小遣いを「自立へのミッション」として仕組み化する
- 週1回の短いサイクルで会話を重ね、役割と報酬を連動させる
- 「知らないリスク」を学びで克服する
- 投資・稼ぐ力を親子でオープンに学び、体験させる
読者からは「日常のちょっとした言葉が子どもにこんなに影響していたとは知らなかった」という気づきの声や、「お小遣いの渡し方をすぐに変えてみたら、子どもが自分でお金を管理しようとするようになった」という実践報告が多く聞かれます。
難しい金融知識ではなく、今日からできる「家庭の習慣改善」という切り口が多くの親の共感を呼んでいます。
著者こんけん先生は「お金を学ぶことが特別ではなく、当たり前になる社会にする」を信念に掲げています。
お金は人生でもっとも重要なテーマのひとつなのに、学校では教えてくれない。
だからこそ、家庭こそが最初で最強の金融教育の場になれるはず。
そんな強い思いが本書全体に込められています。
親子の会話が変われば、子どもの未来は必ず変わります。
まずは「お金がない!」という口癖を意識してやめること、そして今日の買い物からお金の「ありがとう」を一言添えることから始めてみましょう。
【内容情報】
「お金がない!」が口ぐせになっていませんか?子どもの金銭感覚は、親のクセや習慣で育ちます。人生でもっとも大切なのに、学校では教えてくれない「お金」の話。子どもが将来お金で困らないように、おうちでできるお金の勉強法を、700世帯以上のお金の相談を受けてきたお金の先生がお教えします。気を付けたい親のお金のクセに、子どもをお金に強くする家庭の習慣、お金のステップ別家庭教育。子どもを貧乏にしないためにできる29のことを、こんけん先生と学びましょう!
【著者情報】
近藤 賢一(こんけん先生)
一般社団法人日本こどものマネー教育推進協会 代表理事/FP事務所RAC代表/CEOキッズアカデミーマスター講師。1983年、愛知県名古屋市生まれ。元アメリカンフットボール選手。引退後、大学生のコーチ・監督に就任するタイミングで、若者の金融リテラシー不足を痛感し、ファイナンシャルプランナーに転身。子育て世帯専門のFP事務所RACを設立し、年間100世帯以上、累計700世帯の相談に対応。子どものお金教育の専門家として、学校・PTA講演、親子向けイベントを累計200回以上実施。年間30回以上のマネースクールを開催。子どもにビジネス教育を行うオンラインスクールCEOキッズアカデミーでは教え子を3年連続ビジネスコンテストファイナリストに導く。2024年には1位〜3位独占という快挙を達成。現在はマスター講師として全国の講師のサポートも行う。SNS「教えて!こんけん先生」シリーズで家庭でのお金教育を発信中。「お金を学ぶことが特別ではなく、当たり前になる社会にする」を信念に全国で活動を展開している。
わが子を貧乏にしない お金の教科書 内容紹介より
参考
まとめガイドは次のページで紹介します。








