
人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣

書籍「人生は気分が10割」で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。
まとめガイドは以下のとおりです。

人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣
第1部 「気分」の下地をつくる習慣
第2部 上機嫌な人ばかりが周りに集まる習慣
第3部 落ち込んだ心を立て直すメンテナンス習慣
第4部 人生がすべてうまくいく、「気分」のコントロール習慣
はじめに
現代社会で私たちは、仕事のプレッシャー、人間関係のストレス、将来への不安など、様々な要因で「気分」が乱されがちです。韓国で3か月で10万部を突破したベストセラー『人生は気分が10割』は、まさにこの現代人の悩みに対する処方箋として書かれました。
本書は、作家・作詞家・コピーライターのキム・ダスルが、人生で起こる出来事はコントロールできなくても、自分の「気分」はコントロールできるという視点から、106の実践的な習慣を提案しています。気分が良ければその日は良い日になり、気分が悪ければ悪い日になる。人生は毎日の積み重ねであるため、気分を整えることこそが幸せな人生の基盤であると説いています。
ここではその本書の中でも特に重要な3つのポイントについて詳しく解説します。
気分の下地を作る習慣
「今日の気分が人生を作る」と著者は述べています。
しかし多くの人は、朝起きた瞬間からスマホをチェックし、ネガティブなニュースや他人のSNS投稿を見て、無意識のうちに気分を下げてしまっています。
気分の下地を作る習慣
素敵な環境に身を置く

気分が悪い状態で一日をスタートすると、些細な出来事でもイライラしやすくなり、判断力が鈍り、人間関係も悪化します。
悪い気分は連鎖反応を起こし、一日全体、ひいては人生全体に悪影響を及ぼすのです。
著者は「素敵な環境に身を置く」ことの重要性を強調しています。
良いホテルに泊まる、質の良いパジャマを着る、美味しい食事をするなど、五感を通じて心地よさを感じることが気分の土台を作ります。
良い環境は好循環のトリガーとなります。
心に余裕が生まれ、ポジティブな気分を保てるようになり、困難な状況にも柔軟に対応できるようになります。
結果として、仕事のパフォーマンスも人間関係も向上します。
そのためには以下のようなアクションを取るといいます。
怠け癖、口の悪さ、ボロボロの肌やぶよぶよの体型、ダメな習慣(暴飲暴食、喫煙など)、諦め癖
続けるだけでハリのある肌と健康的な体型が手に入る
計画通りだったか、目標に近づけているかが確認できる
その行動をしている自分がかっこいいと思えるかで判断する
SNSパトロールをやめ、スマートフォンから距離を置く
人間関係をデトックスする
「気が合わない人と無理に付き合い続けていませんか?」
著者は、人間関係こそが気分に最も大きな影響を与える要因の一つだと指摘します。
人間関係をデトックスする
すべての人と仲良くする必要はない

ネガティブなエネルギーを発する人と時間を過ごすことで、自分自身の気分も悪化し、エネルギーを奪われます。
相手の善意を利用する人、陰口が大好きな人、思い込みが激しい人などは、あなたの人生の質を著しく下げる存在です。
「すべての人と仲良くする必要はない」と著者は断言します。
必要に応じて人間関係を「デトックス」し、心が軽くなる「気さくな人」だけを大切にすることが重要です。
不必要な人間関係を整理することで、自分の気分や心の平穏を優先できます。
ポジティブな影響を与えてくれる人と時間を共有することで、自分も前向きな姿勢を持つことができ、人生の質が飛躍的に向上します。
デトックスする基準の参考です。
- 相手の善意を利用する人
- やたらと口を挟みたがる人
- 陰口が大好物な人
- ひどい気分屋
- 評価や比較が習慣になっている人
- 向上心を刺激してくれる人
- 言葉遣いが素敵な人
- 与えられたらきちんと返すことができる人
- 惨めでダサかったときにも手を差し伸べてくれる人
- 嬉しいときに自分ごとのように喜んでくれる人
- 過ちをきちんと認めて謝ることができる人
行動と心のメンテナンス
「やる気が出るまで待っていませんか?」
多くの人は、やる気が出てから行動しようとしますが、著者はこの順番が逆だと指摘します。
行動と心のメンテナンス
やる気を待つ必要はない

やる気を待ち続けていると、いつまでも行動できず、結果として自己嫌悪に陥ります。
また、常にフルスロットルで動き続けることで、心と体が疲弊し、いつか壊れてしまう危険性があります。
「やる気を待つ必要はない」と著者は述べ、まず行動を起こすことで気分が変わると説明しています。
同時に、「何もしない、考えない」時間を意識的に作ることも重要です。
行動そのものに焦点を当てることで達成感が得られ、それが次の行動への原動力となります。
また、心と体を休ませることで、ストレスから解放され、再び頑張る活力を得られます。
そのために取れるアクションは以下のとおりです。
会いたい人に会い、やりたいことをやり、行きたいところに行く
どうせやらなければいけないことは、さっさと片付ける
視覚も聴覚も情報を遮断し、脳を休ませる
相手に見返りを求めず、自分がやりたいから親切にする
メンタルが揺らぐのは当然のことと受け入れる
劣等感は自分を鼓舞する成長エネルギーに変える
人生がうまくいくのに欠かせない3要素
本書では、人生がうまくいくのに欠かせない3要素として、小さな努力を積み重ねること、根性(粘り強くやり続けること)、そして根拠のない自信を持つことを挙げています。
- 小さな努力を積み重ねること
- 根性(粘り強くやり続けること)
- 根拠のない自信を持つこと
特に「あなたが身を粉にして守りぬいてきた、すべての瞬間に価値がある。奇跡のように美しい価値を、あなたはあなた自身の手で作り出している」という一節は、多くの読者の心を打っています。
著者は、ネガティブな感情を否定したり抑圧したりすることを避けるべきだとも述べています。
感情はポジティブであろうがネガティブであろうが、すべて正解であり、それらを観察することで改善策を見出せるのです。
まとめ
本書は、人生の質を決定づける「気分」をコントロールする106の習慣を紹介しています。
その中で、いくつか取り上げた上で、良い環境づくりや悪癖の手放しなど「気分の下地を作る習慣」、ストレスの原因となる人間関係を整理し心が軽くなる人を大切にする「人間関係のデトックス」、そして「やる気を待たない」実践法と心身のメンテナンスとしてまとめました。
これらの習慣を通じて、日々の気分を整えることが幸せな人生の基盤となります。
著者は「気分を整えることが、幸せな人生の基盤である」と主張し、読者が自分の気分を管理できるようになることで、毎日を気分良く過ごし、理想の人生を送れるようになることを願っています。
読者からは「他人の世話を焼くように、まずは自分に世話を焼いてあげて」という言葉に温かい気持ちになったという声や、「劣等感は自分を鼓舞する成長エネルギーに変える」という考え方に勇気をもらったという感想が寄せられています。
実践的でありながら心に響く内容が、多くの人の共感を呼んでいます。
人生で起こる出来事はコントロールできなくても、自分の気分はコントロールできる。この真理を106の習慣を通じて実践することが、幸せな人生への道なのです。
【内容情報】
韓国で発売後、3か月で10万部を突破したベストセラーが日本上陸!
著者は、韓国の人気アーティストに詩を提供しているコピーライター。Instagramのフォロワーは14万人超。
私たちの一日は、「気分」に大きく左右される。気分があまり良くない日には、どんなことをしてもその過程も結果も気に入らないものだ。
一方で、気持ちの良い日にはミスをしても笑える余裕ができ、一日のすべてを明るく肯定的にとらえられる。私たちの一日、そして人生を決める大きな要素は「気分」なのだ。気分を管理することは容易ではない。しかし私たちは、毎日思い通りにならない人生を生き、自分と合わない人と頑張って関係を続けようとしている。
本書は、そんな気持ちが乱れがちな人生において、常に上機嫌でいるためのヒントを教えてくれる。結局、すべてがうまくいっているように見える人はいつも「上機嫌」なのだ。
第1部では、私たちの一日を決める「環境」と「気分」を扱う方法について紹介している。第2部では、「人間関係」についての態度と価値観、不必要な人付き合い関係をデトックスするアドバイスを。第3部では、「結局すべては大丈夫になるだろう」という著者の温かなアドバイス。第4部では、私たちが心の中に必ず持っていなければならない「マインド」について述べられている。
本書を読むことで、他人に乱されがちな気分の波をフラットにして、自在にコントロールする技術を身に着けることができる。今日の気分を見透かされているようにその日の気分をコントロールしてくれる本。結局、人生っていうのは毎日の積み重ねで成り立っていく。だから何よりも大切なのが「気分」なんだ―。
【著者情報】
人生は気分が10割―最高の一日が一生続く106の習慣 内容紹介より
ダスル,キム
作家、作詞家、コピーライター。作詞家としてデビュー後、多数の企業でコピーライターとして活躍。現在はInstagramを中心に人生に関するエッセイを連載中。韓国で2022年全体1位のベストセラーを記録したエッセイが本書
参考

