生きる上で大切なことを世界的ベストセラー書籍のトップ10から考察
世界的ベストセラートップ10の自己啓発本から分かる一番大事なこと
全世界で読まれているベストセラーの中で、ビジネス書・自己啓発書の類に絞ってみると、この10冊が単一の本で購入された部数が多いトップ10です。(シリーズ累計ではありません)
詳しいまとめは個別の記事を読んでみてください。(ページ下にリンクがあります)
自己啓発という大きなくくりを主題にしましたが、中には哲学的であったり、ビジネス向けの内容や、恋愛に関する内容のものも含まれ多岐にわたります。
しかしながら、元を辿ると人の感情に行き着いて、本質的な点では共通する点が多くありました。
その共通点を探る上で、トップ3の書籍がかなり根底となる部分に触れており、基準にすると分かりやすくなります。トップ3のまとめは以下にあります。
キーワードとしては、内なる自分と向き合うことと、情熱に素直でいることです。
この3冊を踏まえて、改めて1位〜10位までの書籍を振り返り考察したいと思います。
相手に自己重要感を伝える
これは自分以外の相手が登場する内容のものには共通して言えることです。
ビジネスや恋愛、身近な家族に対しても言えることです。
「人を動かす」では、正に相手に動いてもらうための方法として触れられており、「1分間マネージャー」では特に、部下に動いてもらうための具体的な方法として説明されています。
これは相手を動かすためのテクニックという訳ではなく、自立を促すための本質的な部分に触れていることがポイントです。
相手の自己重要感を刺激し、相手の心・感情・情熱を刺激することで自ら行動をするようになるということで、その自己重要感は褒めることで伝えることができます。
部下への叱責であれば、相手の必要性を十分に伝えた上で行うと自己重要感を傷つけずに、安心感を与えることができます。
「男は火星から、女は金星からやってきた」にあるとおり、恋愛やパートナーにおいても同様のことが言えます。特に男性は、女性に比べて自己肯定感を満たしたいと思いが強いため、ある程度割り切って褒めてあげることも効果的だということです。
ポジティブに考える
これはかなり多くの書籍で共通的に言えることでしょう。
「ザ・シークレット」や「積極的考え方の力」では願望が既に得られたと信じることで、実現する未来を引き寄せる「引き寄せの法則」を唱えています。引き寄せの法則は否定的な表現には反応しないため、ポジティブな表現であることが大事です。
人生では、様々な悩み、自信のなさ、自分自身を責めたり、卑下することなど障壁が出てくるかもしれません。
また、他人がいることで出てくる感情の、敵意や怒り、妬みや嫉妬、恥ずかしさや批判などもあるかもしれません。
「自分のための人生」では、このような否定的な感情を「心の金縛り」と呼んでいます。
しかし、この「心の金縛り」に縛られることは決してありません。
「心の金縛り」に時間を費やすということは、他人のために時間を費やしていることになり、自分のためでもなければ自分を否定する行為と同じです。
この「心の金縛り」が出てきたら、まずそのことに気付き、ポジティブな考え方へ変換する習慣を身につけるとよいでしょう。
先程、相手に対して自己重要感を伝えることが大切だとありましたが、自分に対しても同じです。
「ライフ・ヒーリング」では、そのような場合には自分の内なる気持ちと向き合い、その元となる考え方はどこからきたのか、それは正しいのか、考えを疑ってみることが大事だと言います。
「7つの習慣」の第三の習慣「最優先事項を優先する」にあるとおり、「重要でかつ緊急」「重要だが緊急でない」「緊急だが重要でない」、「緊急でなく重要でもない」の4つの事項のうちの「重要だが緊急でない」という活動として、内側の自分と向き合う時間を設けると良いでしょう。
そして自然と「7つの習慣」の基盤と言える第一の習慣「主体的である」のとおり、受け身ではなく主体的な考え方ができるようになることでしょう。
情熱に正直に今を行動する
全書籍に(書籍に関わらずともですが)共通して成功や幸福を目指しているということ。
ここではより幸福や成功に向かうアクションに繋がるマインドの部分に触れたいと思います。
「積極的考え方の力」や「自分のための人生」でも触れられていますが、幸福や成功は、今を賢明に生き、力を尽くすことで実現されます。逆に言えば、死を迎える最期の瞬間に、瞬間瞬間を賢明に生き、力を尽くすことができれば、幸福で成功した人生だったと言えるでしょう。
そのための行動のエネルギーは情熱です。
「思考は現実化する」でこの「情熱」は強調されています。
失敗を失敗と考えず、相手や報酬、未来への不安でブレーキをかけることなく、力を尽くす精神でものごとを実行するだけの情熱があれば、モチベーションや自己肯定感を維持して成功を引き寄せることでしょう。
「チーズはどこへ消えた?」では、特に変化にフォーカスをしており、現状維持というものはあり得なく、もし恐怖がなかったらどう行動するかという考え方が重要だと言います。この恐怖をも取り除くほどの情熱が瞬間的にでも出ていたなら、その情熱に素直になることは人生において非常に意義があることでしょう。
また、今というキーワードは「男は火星から、女は金星からやってきた」でも触れられています。
パートナーとのもつれの原因は90%過去にあり、ほとんどは今の問題ではないということです。
過去の「今」をその時その時で放っておいたことによる蓄積とも言えるかもしれません。
改めて今にフォーカスを向ける大切さが分かるでしょう。
Win-Winで考える
「7つの習慣」の第四の習慣「Win-Winを考える」で大きく強調されている考えです。
今回、1つ目には「相手に自己重要感を伝える」と相手にフォーカスした題目で、2つ目の「ポジティブに考える」と3つ目の「情熱に正直に今を行動する」は自分にフォーカスした題目でした。
それを合わせた自分と相手の共生、相乗効果を生む考えは、「7つの習慣」で章立てて説明されています。
ポイントは、自分も相手も、押しつけも犠牲も妥協もせず、両者共に利益のある解を求めるということです。
両者が主体性を持ち、お互いが幸福や成功に向かって行動した上でのWin-Winによる相乗効果は計り知れないことでしょう。
「思考は現実化する」でも、「マスターマインド」として同様のことが語られています。
この「マスターマインド」を「思考の振動(バイブレーション)」と定義づけ、自分と他人との間で調和を感じ、心と心の波長がぴったり合う時に、計り知れない貴重な価値が生まれると言います。
このWin-Winで価値を出すためには、相手の願望や目指すところが見えている必要があります。
「7つの習慣」ではここで相手を理解するために、第五の習慣・第六の習慣で、傾聴や信頼などポイントとして触れていますが、自らを相手に分かってもらうための発信も非常に大事なことだと言えます。
情熱を一度アウトプットとしてぶつけることが、今できるのであれば、してみるのも良いのではないでしょうか。
まとめ
10冊通してかなり質が高く、根底とか本質に触れられた部分が多く、非常に価値の高い書籍だということが分かりました。
そしてそれがベストセラートップ10と結果が出ていることは、世界中の多くの人から共感を得られていること、その本質に多くの人が響いているということが分かります。
大事なことをまとめると以下のようになるかもしれません。
- 自分のネガティブに気付く
- 内面の自分と向き合う時間を作る
- ネガティブをポジティブな言葉に変換する
- 自分の情熱に正直になる
- 相手に寄り添い相手を知る
- Win-Winを考え相乗効果を生む
- 今を大切にする
文章にするとかなりシンプルになってしまい重みが全く伝わりませんね。
しかし、本書から背景を知り、身に染み込ませてしまえば、自然と行動として現れることでしょう。
そして時代や変化に合わせた具体的な方法を自分で考えると良いでしょう。
自分で考えるのが難しければ、新しい自己啓発本で思い起こすことも良いでしょう。
新しい書籍では、具体例もその時代に合っておりイメージしやすいでしょうから。
今できること。改めて考えてみましょう。
ベストセラートップ10の書籍の詳細について、それぞれ以下に載せています。