目次
子育てをするうえで心がけるべき大切なこと
子供を育てる上で必要な根本的考え方
筆者は小学生低学年の娘(姉)と息子(弟)を持つパパです。
とくに子育てについて研究している学者でもありませんし、立派な子を育てるためにはこうすべきとか語れるような子育て法に精通しているわけでもありません。
日々パパとして良くなかったなと反省しっぱなしのいわゆるフツーのパパである筆者ですが、子供との時間を少しでも多くしようという心がけはしており、体感としてこれは子育てによいと思えることがたくさんあります。
いくつか子育て本を読んで得た知識などベースはありますが、科学的根拠などには少し乏しい記事になってしまうかもしれません。共感できる部分があれば参考程度にと気楽に読んでもらえればと思います。
但し筆者にとっては超重要なことです。
その中でよい心がけ、よい方法だとおすすめできることをまとめたいと思います。
ポイント
根本的な心がけ
子育てを楽しむ
子供の誕生とは非常に神秘的です。世界中で絶えず新しい命が生まれていますが、「我が子」は自分と直接的なつながりを持つ唯一無二の存在です。他と取り替えることのできないその存在に、自分もまた唯一無二だということにも気づくかもしれません。
子育てとひと口に言っても、子供の性格は千差万別です。万人に通じる子育てマニュアルなんてないでしょう。
はっきり言ってこれが完璧な子育てというものはないのでしょうし、正解もありません。
多くの子供に当てはまるルールがあったとしても、我が子に当てはまるかどうかはわかりません。
人生も同じです。
人生の目的や生きる意味にはっきりとした正解はありません。
お笑いBIG3のタモリも、当時付き人・運転手だった岩井ジョニ男(イワイガワ:芸人)に人生について哲学的な回答をしたことがあったそうです。
それは、岩井がタモリに「人生ってなんですかね?」と尋ねたところ、タモリは「いや、俺にもわからないな」といい、「その『わからないことを考える』っていうのが人生なんじゃないか?」と回答したそうです。
筆者もその考えることを楽しむことがよい人生なのではないかと考えています。
そして子育ても、「我が子にとってよい人生になるためにはどう育てるのがよいんだろう」と考えながら子育てをするのがよいと思います。
ときには失敗も反省もするでしょう。
しかし我が子によい人生を歩んでもらいたいという思いがあれば、それほどブレずに、素直に失敗を受け入れることができそうではないでしょうか。
ときには視野が狭くなっているときに、人の助言で気付かされて、軌道修正できることもあるかもしれません。それは非常にありがたいことです。
しかし、子育てはこうすべきと唱える人に対しては、「うちはうち、よそはよそ」と考えることも大切です。
正解がないのであれば、あとで振り返ったときに、あれが我が子を育てるためには最適だったと言えるような子育てを心がけるとよいのではないでしょうか。
それは子供だけでなく、親も含めて、家族がどれだけ幸福に近づけるかということでもあります。
我が子だけが幸福なわけでもなく、自分だけが幸福なわけでもなく、今の家族だからつくれる幸せの形を追求していってよいのではないでしょうか。
寝る前のゴールデンタイム
ここでは幼児期〜小学生時代まで長い期間を通して効果があると思う方法を、ピンポイントに紹介したいと思います。それは、寝る前の布団の中のコミュニケーションです。
これは親子、家族のお互いの幸福につながると思っています。
足裏マッサージ
ひとつはストレッチやマッサージです。
布団の上で一緒にストレッチをしたり、子供の足裏マッサージをします。
野球選手のイチローは、生まれた頃から12歳まで、毎日お父さんが足裏マッサージを続けてくれたそうです。
足裏マッサージは、リラックスして入眠できる効果と、運動能力向上の効果が期待できます。
運動能力については、足裏を刺激することで、運動神経への伝導を早めます。つまりどんなスポーツにも必要な反射神経や瞬発力、バランス間隔などに関わってきます。
子供のうちはなるべく裸足で過ごして、足裏にいろんな刺激を受けるとよいと言われるのもこのことからです。
もちろん親子のコミュニケーションとしても効果があります。スキンシップにより幸せホルモンがお互いに出て信頼関係を深くしてくれます。それは親子だけでなく夫婦でマッサージをし合うことでも同じです。
マッサージし合う夫婦は幸福度が高いというデータもあるくらいです。
運動神経だけでなく、リラックスやストレス解消や幸福感など見えにくい効果を与えてくれる体のコミュニケーションをもっと意識してみてはどうでしょうか。
暗闇での会話
明かりを消して、枕を並べて会話をすると集中力が増します。
普段、ゲームやテレビに夢中で、話を聞かないような子供も、寝る前の布団の中の会話では、話を聞くことに集中してくれます。
パパ・ママが「あなたと同じ歳の頃はこういうことがあって〜」という話にも興味を持って聞いたり、質問してくれたりします。
この効果は非常に大きいと思います。
その中で特に記憶力には影響があると思っています。
最近の子供は、塾や習い事、見るメディアに忙しくなりがちです。テレビゲームやスマホゲーム、テレビやYouTubeなど遊びに対する誘惑が多く、脳は常に忙しい状態です。
少しでも空いた時間があると、他のことですぐに自ら忙しくしてしまいます。
すると、今日という日を振り返ることをせずそのまま眠りにつくことになります。
良いことも悪いことも振り返る時間が少なく、反省することも、記憶を深めることもおろそかになってしまいます。
できるだけ寝る時間より前に一緒に床について、暗闇で集中力が増しているときに、いろいろな話をすると良いでしょう。
今日あった面白かったこと、今までで一番楽しかった家族旅行、好きな人や将来の夢などテーマはなんでも良いです。子供が発信したことはすべて面白いはずです。
ただし、今日しでかしたことを蒸し返して叱ったり、しつけようということはしないように気をつけます。
寝ている間にみる夢にも影響があるかもしれませんし、これからの寝る前の会話が嫌いになってしまうかもしれません。
そしてパパ・ママの昔の話もします。それは何もおじいちゃん、おばあちゃんから聞かされた戦争の話をしてあげましょうということではありません。
子供が悩んでいること(子供の友達が悩んでいること)などについて、「私もあなたくらいの頃は同じことに悩んでいたんだよ」という共感をしてあげることです。
共感は子供に大きな安心感を与えます。
大人がどんなに些細に思っていることでも、子供にとってはおおごとかもしれません。
それが、「なーんだ。みんなそうなのか」と簡単に安心できることもあるものです。
愛を伝える
言葉で愛を伝えることは非常に大事だと思っています。同じくハグをしてあげることもです。
大いなる安心感で包んであげるイメージです。
これは、絵本の「ずーっとずっとだいすきだよ」を教訓としています。
この「ずーっとずっとだいすきだよ」は、くもんの推薦図書(低学年向け)としても紹介されており、世界中で愛されている絵本です。
話の簡単なあらすじとしては、犬のエルフィーが死んでしまったときに、周りは肩を抱きながら泣いていたのに対して、飼い主のぼくはいくらか楽な気持ちだったということです。それは、ぼくが寝る前に必ずエルフィーに「大好きだよ」と伝えていたからです。
大好きな相手との別れに対して、悲しみはあるでしょうが、後悔のようなものがないということです。
これは親にとっても、子供にとっても一番の安心感になるのではないでしょうか。
尚、以下の本でも人間にとって一番大切なことは、人を愛し愛されることだといいます。
態度やスキンシップが大切で、親に惜しみなく愛された子はすくすくと育ちますし、がんばり屋で親切になります。
まとめ
子育てで心がけていることや、心がけたいことはまだたくさんありますが、今回は本質的な考え方と、具体的なところでは寝る前のコミュニケーションについて紹介しました。
寝る前の時間を確保するのは、家庭によっては難しい部分もあるかもしれません。
筆者もそのまま子供と寝落ちしてしまい、やらなければいけないことをやらずに寝てしまったということが何度もありますが、不思議と後悔にはなりませんでした。
それは心のどこかで有意義な時間だったという思いがあるからです。
子供は大きくなるにつれ、学校であったことをあまり話してくれなくなってくるといいます。
学校であったことは見えないことが多く、子供が話してくれるかどうかは性格にもより、何か悩んでても気づけない可能性があります。
もしそんな場合があったとしたら、寝る前のコミュニケーションは、子供が自ら打ち明けられるチャンスにもなり得ます。
そのためにもどんどん愛されてる安心感を与えることは大事なことだと思います。
話の途中で寝たとしても、夜更ししてしまうよりはよっぽどよいでしょうから。