【究極の要約】「エッセンシャル思考」から分かる一番大事なこと
book_essentialism
スポンサーリンク

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

書籍「エッセンシャル思考」で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。

本当に重要なことを見極め、ノイズを容赦なく切り捨てるルールと習慣をつくることで本質的なところにエネルギーを注ぐことができる

最少の時間で成果を最大にする「エッセンシャル思考

  1. エッセンシャル思考とは何か
    1. エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考
    2. 選択──選ぶ力を取り戻す
    3. ノイズ──大多数のものは無価値である
    4. トレードオフ──何かを選ぶことは、何かを捨てること
  2. 見極める技術
    1. 孤独──考えるためのスペースをつくる
    2. 洞察──情報の本質をつかみとる
    3. 遊び──内なる子供の声を聴く
    4. 睡眠──1時間の眠りが数時間分の成果を生む
    5. 選抜── もっとも厳しい基準で決める
  3. 捨てる技術
    1. 目標──最終形を明確にする
    2. 拒否──断固として上手に断る
    3. キャンセル──過去の損失を切り捨てる
    4. 編集──余剰を削り、本質を取り出す
    5. 線引き──境界を決めると自由になれる
  4. しくみ化の技術
    1. バッファ──最悪の事態を想定する
    2. 削減──仕事を減らし、成果を増やす
    3. 前進──小さな一歩を積み重ねる
    4. 習慣──本質的な行動を無意識化する
    5. 集中──「今、何が重要か」を考える
    6. 未来──エッセンシャル思考を生きる

ポイント

本書はApple、Google、Facebook、Twitterのアドバイザーを務める著者のビジネスベストセラーです。
多くの著名人らが推薦の言葉を贈り、またたく間に全米でベストセラーとなりました。

間違った解釈をしてしまう人がいて危険というデメリットを謳った批判的意見もあるようですが、本質的な重要な部分をはきちがえなければ大変重要な気付きが得られる著書です。

エッセンシャルをそのまま訳すと、本質的な、絶対必要、不可欠というような意味が並びますが、まさに本質的に重要な事柄に集中すべきということが語られています。

エッセンシャル思考とは

あらゆるものを切り捨て本当に重要なことだけに集中するという考え方

エッセンシャル思考とは、あらゆるものを切り捨て本当に重要なことだけに集中するという考え方です。
つまり、本当に重要なことだけしかやらないと決意することとも言えます。

人に合わせすぎたり、イエスということに慣れて思考停止している状態はエッセンシャル思考から離れた状態です。また、忙しすぎて自分をすり減らしてしまったり、どうでもよい作業に時間を追われたりと、多くの人が陥りがちな思考法を本書では「非エッセンシャル思考」と表現しています。

エッセンシャル思考

自分の意思とは別に、相手の機嫌を損ねないためだけに飲み会や遊びなどのお付き合いに時間を使うことがあるかもしれませんが、それも非エッセンシャル思考と言えるでしょう。

しかしながら、日々いろいろなことに直面する中で、全部しっかりやらないといけない。頼まれたことは断れない。そのような勤勉で優秀な人こそ非エッセンシャル思考の人は多いようです。成功のパラドックスに陥ります。

それは、目標をしっかり見定め成功へと一直線に進んでいたとしても、成功した結果頼れる人という評価を受け、多様な仕事を振られてしまいます。すると、やることが増えすぎて時間とエネルギーがどんどん拡散され、全てが中途半端になってしまいます。そして本当にやるべきことができなくなり、成功したせいで方向性を見失うという結果になってしまいます。

本当に大切なことに自分の持つ全てのリソースを投下するからこそ大きなことが成し遂げられます。
逆に、あれもこれもと手を出しているとすべてが中途半端に終わり、優れた結果など出るわけはありません。
結局すべてが中途半端になり、無力感しか生まれません。

この状態は、クローゼットに例えられます。きちんと片付いていれば、着たい服が見つけられ、すっきりした状態でいられます。しかし、何が必要で何が不要なのか自分の頭で判断できていないと、クローゼットの中は服で埋め尽くされ、着たい服も見つけづらくなってしまいます。

必要なものといらないものを区別できなければ、どうでもいいことで自分の人生も埋め尽くされてしまいます。自分が本当に大切だと思うことを自分自身の意思によって選択しそれにすべてのエネルギーを集中させることがとても大切です。

エッセンシャル思考になる方法

エッセンシャル思考を身につけるためには、自分の中でルールを作ることが重要です。
その上で、考え方、行動、結果の3つに対するやりかたを変えることが重要です。

エッセンシャル思考

意外とやらなくてよいというのはあるものです。多くはノイズであり、大事なことは少ないということを頭に入れ、大事なこと以外は断るなどして本当に重要なことを見定めることで、結果的に質の高い成果が得られます。

もう少し具体的にエッセンシャル思考を身につける3ステップを説明します。

  • 本当に重要なことを見極める
  • 重要なこと以外を容赦なく捨てる
  • 仕組み化して自動的に実行する
見極める技術
孤独(考えるためのスペースをつくる)

何にも邪魔されずに、自分にとって何が重要かをふりかえる時間が確保できているでしょうか。日々さまざまな情報にさらされる現代ですが、飲みなどのお付き合いを断ってでも、意識して考える時間を確保することが重要です。

洞察(情報の本質をつかみとる)

頼まれた仕事や細かい作業など日々やるべきことあり、探せばキリなくやることは出てきます。しかし「大局」で見たときに本当にこれは重要なのか思えることもあるでしょう。大局を見て本質を捉えるクセをつけるべきでしょう。ジャーナリストの見方が参考になります。日記をつけたり、問題点を明確にすることです。そして普通というものを知り、その上で逸脱を探す(別の視点で物事を見る)ということもよい習慣です。

遊び(内なる子供の声を聴く)

遊びは非常に大事なことです。
遊びに対して、『真剣にやれよ!仕事じゃねぇんだぞ!』というタモリの名言も有名ですが、遊びは人生の選択肢を増やし、大局的な視点を養ってくれます。遊びからアイデアが生まれたり、脳を活性化することができます。仕事ばかりではなく遊びを取り入れるなり、遊びの時間も重視しましょう。

睡眠(1時間の眠りが数時間分の成果を生む)

睡眠時間を削ってまでやるべきことというのはありません。睡眠の時間や質は、翌日のパフォーマンスにも影響が出ます。1日最低7時間は睡眠時間を確保しましょう。

選抜(もっとも厳しい基準で決める)

やるべきことの判断基準を明確にすることが必要です。絶対にYESと言い切れないものは、すべてNOと考えることが「自分に求めていること」をするということに繋がります。
自分にとって90点以上のものしかやらないという90点ルールを作り、90点未満の選択肢はすべて捨てましょう。

捨てる技術

本当に重要なものを見極ることができたら、次は「重要ではないものを捨てる」必要があります。
中には相手の期待に添えないこともあるでしょうが、それによって自分の充足感を失う必要はありません。「自分の人生を充実させること」と「他人からの期待に常に応えること」はトレードオフの関係にあります。

目標(最終形を明確にする)

魅力的で具体的な目標を立てましょう。魅力的でも明らかに達成できないものは目標ではありません。魅力と具体性の両方が重要です。
5年後のよい状態の自分や、今あまりよくない環境なのであればそこから抜け出すことを考えます。
とにかく自分がワクワクする目標、そして達成したときに、それが達成できたとはっきり分かる具体的な目標を立てることです。

拒否(断固として上手に断る)

ここまでも何度も述べたとおり、断るシーンが多いということは、断る技術が何より大事です。相手の期待に応えたいという気持ちが大きいほど断るには勇気がいります。しかし、本質的に重要でないことは断ることが必要です。誘いを受けにくい環境や、言い方などの技術を身につけることも考えましょう。

キャンセル(過去の損失を切り捨てる)

人は何かに時間を費やした場合に、「ここまでやったのに辞めるのはもったいない」という感情が働きます。それはかけた時間が長ければ長いほど強くなります。ギャンブルもそのような感情が強く働いています。
これは非エッセンシャル思考の典型例です。その場で辞めたとしても無意味だということではありません。その代わりに有益な機会を無駄にしなかったと考えるべきでしょう。

編集(余剰を削り、本質を取り出す)

物事を良くするにはどうしても加えることを考えがちですが、「削る」ことを重視すべきです。
本書では「編集スキル」と述べられていますが、「削る」ことが良い編集の条件です。
不要なものは冷徹にでも切り捨てることを考えましょう。

線引き(境界を決めると自由になれる)

面倒な人やモノと境界をつくることが重要です。エッセンシャル思考の実行を妨げるような人やモノがあれば、できるだけ距離をとりましょう。阻害する要因を避け、環境を整えることです。そして境界を決めたら一切の例外を許さずにルールを設定しましょう。

仕組み化する技術

重要なことを見極めて重要でないことを捨てることが理解できたら、次はそれを実行するための仕組みをつくることを考えます。
大事なのは、自分の意識によって揺るがない自動化された仕組みです。
以下6つが仕組み化の重要なポイントです。

バッファ(最悪の事態を想定する)

時間的にも精神的にも余白を持つことが重要です。大半のことは思いどおりには進みません。最悪の事態を想定したり、計画や準備、問題が発生したときの対処の時間に余裕を持たせ、実行する物事がぶつからないように考えましょう。

削減(仕事を減らし、成果を増やす)

「何となくやっておいた方がいいかも」とか「いままでこうしてきたから」というように成果を生まない仕事や努力は徹底的に排除しましょう。減らした分、より多くの成果を生む時間に集中することができます。
その上で、足かせになっている原因のボトルネックを特定することを心がけましょう。

前進(小さな一歩を積み重ねる)

チリも積もれば山となるという言葉のとおり、小さく積み重ねたことが、のちに大きな成果を生みます。
地味でも着実に勝ちに行くことにこだわることです。

習慣(本質的な行動を無意識化する)

前項の積み重ねにおいても習慣化は非常に重要です。
本質的な行動が、無意識に実行できるようになると、やりたいことを無意識に達成できることになります。
現時点で誘惑に負けていることなど、今ある悪い習慣に気付き、良い新しい習慣を作ることを考えましょう。
習慣には「トリガー(きっかけ)」があります。悪いトリガーを外し、良い習慣のトリガーを作ることができれば、習慣化がぐっと近づきます。

集中(「今、何が重要か」を考える)

過去についてくよくよ悔やんだり、将来の不安に悩んだりするのは非エッセンシャル思考です。
現在に集中し、目の前の問題に対し優先順位をつけ、今に集中することです。
そのためには、マインドフルネス(瞑想など)も有効です。

未来(エッセンシャル思考を生きる)

エッセンシャル思考を生活の軸にすることです。
時や場合で、どんな人にもエッセンシャルと非エッセンシャルの一面があります。しかしエッセンシャル思考を知っていれば、エッセンシャル思考を意識して生活することができますし、非エッセンシャルなことに気付くことができます。体でエッセンシャル思考を感じ染み込ませることで、本当のエッセンシャル思考が根付きます。


まとめ

あらためてエッセンシャル思考を身につける方法は以下の3ステップです。

  1. 本当に重要なことを見極める
  2. 重要でないことを容赦なく捨てる
  3. 自動的に実行できる仕組みを作る

人それぞれの生活スタイルに合わせて具体的な方法などは異なります。
自分なりのルールや習慣を考えることまず必要になるでしょう。それがエッセンシャル思考の第一歩です。

これは豊かで幸福に生きることでもあります。豊かさや幸福を遠ざけているノイズから逃れ、本質的な部分に集中できる環境を整え、最大限に力を発揮することに集中しましょう。

本当に重要なことを見極め、ノイズを容赦なく切り捨てるルールと習慣をつくることで本質的なところにエネルギーを注ぐことができる

【内容情報】
エッセンシャル思考は、単なるタイムマネジメントやライフハックの技術ではない。本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するための、システマティックな方法論だ。エッセンシャル思考が目指す生き方は、「より少なく、しかしより良く」。時代はすでにその方向へ動きだそうとしている。99%の無駄を捨て1%に集中する方法!

【著者情報】
グレッグ・マキューン
シリコンバレーのコンサルティング会社THIS Inc.のCEO。
エッセンシャル思考の生き方とリーダーシップを広めるべく世界中で講演、執筆をおこない、アップル、グーグル、フェイスブック、ツイッター、リンクトイン、セールスフォース・ドットコム、シマンテックなどの有名企業にアドバイスを与えている。
ハーバード・ビジネス・レビューおよびリンクトイン・インフルエンサーの人気ブロガー。
スタンフォード大学でDesigning Life, Essentiallyクラスを開講。
本書および共著書『Multipliers: How the Best Leaders Make Everyone Smarter』は、ともに米国でベストセラー入りしている。
2012年には世界経済フォーラムにより「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出された。

エッセンシャル思考 内容紹介より

Amazonで買う
紙の本を買う
Amazonで買う
電子書籍を買う
hontoで買う
紙の本を買う
hontoで買う
電子書籍を買う

スポンサーリンク
スマホアプリあります
LP

iOS/Android スマートフォンアプリあります。
アプリ紹介ページはこちら

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事