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嫌われる勇気

書籍「嫌われる勇気」で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。

他者に依存する承認欲求よりも自分でコントロールできることにフォーカスする。

5つの扉

  1. トラウマは否定せよ
  2. すべての悩みは対人関係
  3. 他者の課題を切り捨てる
  4. 世界の中心はどこにあるか
  5. 「いま、ここ」を真剣に生きる

ポイント

本書は、フロイト、ユングと並び、「心理学の三大巨頭」と称されるアルフレッド・アドラーの思想を元にまとめられた一冊です。「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という問いに対して、極めてシンプルかつ具体的な答えを提示しています。

その中でも重要なポイントを挙げたいと思います。

承認欲求を通じて得られた貢献感には自由がない

人は「目的」にそって生きているだけだとアドラーは言います。
人の行動は、その人の意志による目的があってそうしていると考えます。
原因と結果の関係と違った角度の考えに思えるかもしれませんが、目的を見つめ直すと過去の経験に対する解釈も変わってくると言います。原因を気にするのではなく、目的に気持ちを向けることで前へ進んでいこうというのが、アドラー心理学の目指すところです。原因に固執して結果を考え込んでしまうよりは、よっぽど献身的で前向きだと言えるでしょう。

その上で、人のすべての悩みは対人関係だと言います。
そして人と比べることで劣等感が生まれたり批判したりします。
しかし、この劣等感は成長のための刺激だと言います。
アドラー心理学では、その劣等感があるからこそ、理想に向かって進んでいけると考えています。
自分の良い部分も悪い部分もまるごと受け入れて、自分の目的に突き進むことを考えるべきです。

そのためにはタイトルにもあるとおり、他人から嫌われる勇気も必要です。
ただ、嫌われる勇気と言うと反発するような表現に思えるかもしれません。
しかしそれは、他者の期待に必ず沿わなければならないということではなく、自分を貫くことで、自分らしく自由に生きることができるということです。

貢献感を得るための手段が、「他者から承認されること」になってしまうと、結局は他者の望みどおりの人生を歩んでしまうことになるからです。承認欲求を通じて得られた貢献感には、自由がありません。自由を手にしながら幸福を目指すべきだということです。

貢献はもちろん幸福に繋がります。但し、貢献した後の承認欲求にフォーカスがいってしまうと自由さを失った幸福に下がってしまうということでしょう。人と比べたり、競争したりするのではなく、他者を仲間だと考え、共に協力することを目指すのが良いでしょう。


フロイト、ユングと並ぶ心理学三大巨匠の一人、アドラー。
日本では無名に近い存在ですが、欧米での人気は抜群で、多くの自己啓発書の源流ともなっています。
本書では、アドラー心理学の第一人者である岸見一郎氏がライターの古賀史健氏とタッグを組み、哲学者と青年の対話篇形式で彼の思想を解き明かしていきます。

嫌われる勇気 内容紹介より

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