【究極の要約】「自分のための人生」から分かる一番大事なこと
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自分のための人生

書籍「自分のための人生」で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。

自分を金縛りにするものに気付き、考え方を転換できれば、充実した今を楽しむことができる

10の章

  1. 「気」の力
  2. 自分の価値
  3. 自立と自尊の精神
  4. 「昨日の自分」を超える
  5. 「今の今」が最高のチャンス
  6. 「自分の知らない世界」
  7. 「状況打開」の柔軟思考
  8. “けじめ”をきちんとつける
  9. セルフ・コントロールの実践
  10. 「充実人生」にまっすぐ向かう

基本情報

単行本の方には副題として『一日一日「自分を大事にして生きる」生活術』と掲げられています。
発表年はかなり古いのですが、時代に関わらず読みやすい本です。

書名:自分のための人生(「自分の価値」を高める力 365日、クリエイティブに生きる法)
発表年:1976
著者:ウエイン・W・ダイアー
原語:英語
部数(冊数):3500万
原題:Your Erroneous Zones

以下は本文の中で紹介されているポイントを目次に沿って記します。

ポイント

気の力

まわりの人間やものが自分を不幸にするのではなく、自分で自分を不幸にするのだと言います。
幸せになることに対し否定的な感情を示すものを「心の金縛り」と本書では表現しています。
人は感情にしがみつきたくあるときがあるが、感情によって(怒り、敵意、恥ずかしさなど)金縛り、つまりその感情で何もできなくなることがあるからです。
その感情、精神を変えるのは体を鍛えるのと同じで、1日でがらりと変わるものではありません。何度も試すことが必要です。

自分の価値

自分をおとしめるような態度(自己卑下)をとりそうになったら、即座にそれに気付いて誤りを訂正しましょう。
例えば、以下のような変換です。
「私が良い点を取れたのは頭がいいわけではなくて運がよかっただけ」
→「運が良かったわけではなく、それ相応に努力したから」

それから嫉妬心をなくすことも重要です。嫉妬はみずからをおとしめる行為です。自分を他人と比較したり自分の方が愛されていないと思ったりすれば、自分よりも他人を大切にしているということになります。自分の真価を他人とくらべて測っているからです。

自立と自尊の精神

人生で認められてこそ幸福感を感じられ、認められることが必要な気がしてしまいますが、認められることは必要ではなくあったらラッキーなものくらいに考えた方が良いです。他人の同意が100%得られることはありません。
認められなくとも(認められているが表面に出ていないとしても)憤慨するのではなく、また何か指摘されたときに、それがたとえ気に入らない事実でも、自分の成長に役立ちそうな事実であれば提供してくれた人に感謝できれば自立への出発となります。

昨日の自分を超える

レッテルを貼ると、その後の成長が止まってしまいます。
他人にレッテルを貼ってしまえば、その人が成長していたとしても、そのままだと思い込んでしまう。
例えば、会社のあまり気に入らない同期にネガティブなレッテルを貼った場合に、10年後、全然別の部署でその同期は成長していたのに、自分は思い込んだまま、周りの人に、こういうやつだよなと話したところで、「そうですよね(そうかなー?)」「いえそんなことなかったですよ」と自分がただただ悪態をつくだけで自分の印象を下げるだけになる可能性だってあります。
また、自分が自分にレッテルを貼ってしまえば、「この分野で私は完成品だ。だからこれから変わるつもりなどまったくない」と言っていることになり、今後変わることに必要な努力は払わないということを宣言することになります。それをやらない口実も使えてしまうので、その場は楽になりますが、確実に成長が止まってしまいます。

今の今が最高のチャンス

人生でもっとも無益な感情が2つあります。
それは過去への自責の念と未来への不安です。
自分の過ちから何かを学ぶのは健全ですが、傷ついたり、動揺したり、落ち込んだりするのは不健全と言えます。そして今という時を無駄につかってしまう行為でもあります。
これを拭い去るもっとも強力な武器は、自分の人生から神経症的な行為を追い出そうという自らの決意だと言います。

自分の知らない世界

好奇心より慎重さ、冒険より安全を奨励する傾向にあるが、それが障害物となって自己表現や幸福を邪魔しかねません。1日を単に1万回繰り返していないでしょうか。何かするにはそのための理由がなくてはならないと思い込んでいないでしょうか。
自分が自分らしくいられる領域にいないのであれば、あえてレールから飛び出してみることも良いです。
すぐできることとしては、例えば欲しいものは何でも手にしていいという空想を楽しんでみるのも良いということです。例えば2週間やりたい放題するのに十分なお金があるという風に。

状況打開の柔軟思考

「・・・すべき」の呪縛にハマってしまっていないでしょうか。もし自ら作った足かせに縛られているであれば、これを取り除くには冒険が伴います。
世の中には法律のようなものは別として、なすべきことという表現がゴロゴロしています。その中で自分が認めてもいない規則や主義に引きずられているかもしれません。
他人が決めた規則でがんじがらめになっているのだったら、もっと厳しい目で規則を見直し、思い切って疑問視してみる冒険が必要です。
自分の考えや感情や行為は、外からではなく自分自身の内部からコントロールすることができるのです。

けじめをきちんとつける

人はしばしば先延ばしをします。先延ばしが習慣のようになっている人もいます。そのような先延ばし癖があると、批評家や傍観者になってしまい、自分の力ではどうにもならない期待や願望がのしかかります。気にするという無用な苦しみの時間が長くなるだけになってしまいます。
先延ばししそうになったら、まず口を出すこと手を出すことが効果的です。
その都度やるべきことを片付けてしまおうと取り掛かるなど心がけると良いでしょう。

セルフ・コントロールの実践

怒りは腹の中にしまっておくより発散させた方が健康的だと、怒りを正当化してしまいがちです。しかし、そもそも怒りを全然抱かない方が健康的なのは間違いありません。
怒りというのは正常な機能の働きを失わせるもので、精神的に得るものは何もありません。
では怒りを抱かないようにするためには、破壊的な怒りを建設的な感情に変えることができる、考えを変えることが自分にはできるんだと気付くことが大切だと言います。
子供のしつけのために声を大きくするのは良いが、自制心を失うような怒りは持つべきではありません。
外部の事柄で自分の心が乱されないような新しいものの考え方をし、自尊心を持ち、他人にコントロールされることを拒むことで怒りで自分を傷つけることをなくすことができると言います。

充実人生にまっすぐ向かう

最後の章は、自分で自分を駄目にするような行為を一切しないですませる人生の達人の極意の紹介になっています。
そのような達人の極意をいくつか箇条書きにします。

  • 不平不満を言わない。
  • 自分をごまかさない。
  • 好奇心を持っている。
  • 後悔や後ろめたさを持たない。
  • 常に今を味わう。
  • 依存せず自立している。
  • 人を笑うのではなく人と笑う。
  • 健康に気をつける。

まとめ

著者は最後にこう締めくくります。

現在という時を最高に充実させることによって、あなたも、幸福の傍観者ではなく、幸福な人間の一人になれるのである。錯信帯(自己実現の妨げになるような思い込みや感じ方)から解放されるというのは、考えただけでも素晴らしいことである。そしてあなたにその気さえあれば、ただちにその道を選ぶことができるのである。

サブタイトルに、「今日を賢明に生きてますか」と入っていますが、まさに過去でもなく未来でもなく、今を自分らしい考え方で明るく生きていこうねということが最大のメッセージだと感じられました。

自分を金縛りにするものに気付き、考え方を転換できれば、充実した今を楽しむことができる

【内容情報】
今日を賢明に生きてますか。ダイアー博士の「伸び伸び人生論」。
ダイアー博士が自ら実践し、親としてわが子にも語ってきた、他人のために生きるのではなく、自分のために、与えられた使命に従って思いのままに生きるための原則を紹介します。

【著者情報】
ジェームウエイン・W・ダイアー
1940年、アメリカに生まれる。心理学博士。マズローの「自己実現」の心理学をさらに発展させた、「個人」の生き方重視の意識革命を提唱、新個人主義の旗手として世界的に評価されている。
本書をはじめ世界的ベストセラーとなった『「いいこと」が次々起こる心の魔法』(三笠書房《知的生きかた文庫》)、『自分のまわりに「不思議な奇跡」がたくさん起こる!』(三笠書房《王様文庫》)の他、『「使わない!」と人生がうまくいく“18の言葉”』(三笠書房)など多くの名著を生み出し、常に注目を集めている。

自分のための人生 内容紹介より

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