【究極の要約】「文章術のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた」から分かる一番大事なこと
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「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

書籍「文章術のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた。」で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。

文章は、分かりやすい表現でシンプル、見た目も整えられた、読み手に優しい作りにすることを心がける

100冊を集めてわかった本当に大切な「7つのルール」

  1. 文章はシンプルに
  2. 伝わる文章には「型」がある
  3. 文章も「見た目」が大事
  4. 文章は必ず「推敲」する
  5. 「わかりやすい言葉」を選ぶ
  6. 比喩・たとえ話を積極的に使う
  7. 接続詞を「正しく」使う

ポイント

一口に文章を書くと言っても、チャットやメールなどのコミュニケーションから、ブログや小説など、アイデアと構成をじっくり考えて書くものまであります。今回は、事実を伝えるような説明書や報告書、メールなどビジネス文書に役立ちそうな部分に絞って重要な基本的ポイントのトップ4を紹介します。

文章はシンプルに

余計な言葉はとにかく削って、簡潔に

なくても意味が通じる言葉は削りましょう。
無駄を省くと、主語と述語が近づくので、事実関係がはっきりしやすくなります。
スマホの画面で読まれる機会も増え、少しでも長いと感じられたら読まれなくなるため、ますます簡略化されると言います。
ジャーナリストの池上彰さんも「短い文章を重ねることで、リズムが良くなるし、緊迫感も出てくる」と述べています。

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悪い例
新型コロナウイルスというものは、人に感染する7番目のコロナウイルスです。世界中のいたるところすべてで、とても大きな被害が発生する状況が続いているのです
良い例
新型コロナウイルスは、人に感染する7番目のコロナウイルスです。世界中で大きな被害が出ています。

1文の長さの目安は、「60文字」以内が好ましいです。長い文になってしまったら、文を分けることを考えましょう。

ワンセンテンス・ワンメッセージ

1文の中に複数の情報が盛り込まれていると、1文が短くてもわかりにくくなります。

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悪い例
会議は明日の午前9時から、本社3階の第1会議室で行い、新商品の販売促進プランについて話し合います。
良い例
会議は明日の午前9時から行います。場所は本社3階の第1会議室です。新商品の販売促進プランについて話し合います。

読み手が読み返さなくても理解できるよう、冗長さをなくす工夫をしましょう。

文章も「見た目」が大事

紙面、誌面、画面いっぱいに文字が詰まっていると、読む気を失せてしまいます。
見た目を良くするポイントは以下の3つです。

  • 余白
  • ひらがなと漢字の使い分け
  • リズム
余白で読みやすい印象を与える

余白を十分に取ると、読み手に負担をかけないやさしい文章になります。
行間と空白行を意図的に作ることで、読みやすい文章を書くことができます。

行間と空白行の目安は以下のとおりです。

  • 行間 :文字サイズの0.5〜1文字文
  • 空白行:内容の区切り(段落)で1行
ひらがなと漢字はバランスが重視で

漢字が多いと堅苦しく重い印象になって読みにくくなります。

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悪い例
仕事が出来る人ほど見た目に拘ると言いますが、文章も似ています。
良い例
仕事ができる人ほど見た目にこだわるといいますが、文章も似ています。
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悪い例
しごとができるひとほどみためにこだわるといいますが、ぶんしょうもにています。

漢字が多すぎても、漢字がなくても視認性が悪くなります。バランスを意識しましょう。
ひらがなと漢字の比率の目安は、3:7もしくは2:8です。

見た目を良くすると文章のリズムも良くなる

文章の見た目を整えると、音読したときに読みやすい文章になります。
改行のタイミング、段落の区切り方、句読点の位置、漢字とひらがなの表記の違いでリズムは変わり、読みやすさも変わります。読みづらく分かりづらい文章は誤読にもつながります。
頭の中で音読しながら、見た目に意識しましょう。

わかりやすい言葉を選ぶ

わかりやすい言葉とは「中学生でもわかる単語」「日常的に使われている言葉」「耳慣れた言葉」のことです。
新聞の世界では、中学生でもわかるように書くというのが一応の目標になっているそうです。

「難しい言葉」を「簡単な言葉」に置き換える

読み手の知識量が分からない場合は、難しい言葉は使用せず、一般的な言葉に置き換えたほうがわかりやすくなります。

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悪い例
問題解決は喫緊の課題であり、可及的速やかに諸般の対策を講じる所存です。
良い例
急いで問題を解決する必要があるので、できるだけ早くさまざまな対策を行いたいと思います。

しかしながら、ビジネスシーンでは専門用語も出てきますし、専門知識がない人向けであっても専門用語がない方が不自然な場合もあるでしょう。その場合にはきちんと解説を加えましょう。

接続詞を正しく使う

接続詞の役割は「クルマのウインカー」に例えられています。適切なタイミングで、正しくウインカーを出すことで、読み手に文章の行く先をさり気なく教えてあげることができます。

接続詞は「使いすぎ」も「使わなすぎ」もダメ

接続詞は、多用は避けるべきで、接続詞を使わなくても伝わるような組み立てにすることが、文章力向上のコツだと言います。一方で、話の流れを途中で切らないよう、つなぎ言葉としては用いた方がよく、必要なところではしっかり使うと良いようです。まとめたものが以下のルールです。

接続詞の4つのルール

  1. なくても意味が通じる場合は削除する
  2. 「順接(だから、それで)」はなくてもいい場合がある
  3. 「逆接(しかし、だけど、でも)」はあったほうが文章が伝わりやすい
  4. 論文では、多くなっても構わない
    • 整った日本語を書くこと以上に「論理展開を正しく伝えること」が目的だから

次の文章は、接続詞がなくてもよいケースです。(太字部分が不要です)

父は経営者でもあり、また、マラソン選手でもある。
・ルールを変更することになりました。なお、詳細は添付資料をご確認ください。
・料金を変更しました。したがって、次回より請求金額が変わります。
・今日は仕事が休みだ。だから、部屋の片付けをしよう。
・入場料は3,000円です。ただし、メンバーに限り無料でご入場いただけます。
・沖縄にはおいしい果物がたくさんあります。たとえば、マンゴー、パパイヤ、シークヮーサー、パイナップルなどです。

しかしながら、逆説の接続詞(しかし、だけど、でもなど)は必ず入れましょう。逆接の接続詞を削ると、文と文の関係性や、前後のつながりが見えにくくなってしまいます。

まとめ

紹介した基本的ルール以外にも、本書では、「文章の書き方」大事な順ランキングベスト40として40項目に分けて紹介されています。
今回はその中でも基本的でかつビジネスシーンで重要な部分にポイントを絞って解説しましたが、それ以外のシーンにも活用できるポイントやテクニックなどが紹介されています。
ただ様々な項目に分けて紹介されていますが、すべては読み手のためにあります。
小説などで心を動かされるのも、心がこもった文章だからです。表現がひとつ違えば受け取り方は変わり、感動しないかもしれません。
人を攻撃するような文章も同じです。
「書く力」は、ときに読み手の人生を変えるほどの大きな力を持っているのです。
正確でわかりやすい、読み手に優しい文章作りをこころがけましょう。

文章は、分かりやすい表現でシンプル、見た目も整えられた、読み手に優しい作りにすることを心がける

【内容情報】
この1冊で、100冊分の重要スキルが身につく「文章の書き方・大事な順」ランキング、ベスト40!!1位~7位のルールで、「文章力の向上」を実感できる。20位まで身につければ、「文章がうまい人」になれる。40位まで身につければ、「プロ級の書く力」が手に入る。◆ ◆ ◆第1位 まずはとにかく、「文章をシンプルに」してみよう・メール・チャットは、「60文字以内」で必ず文を終わらせる・論述試験・レポート・資料作成に効果絶大! 速く明快に書くための「ワンセンテンス・ワンメッセージ」 ほか>>>池上彰さん、メンタリストDaiGoさん、外山滋比古さん、野口悠紀雄さん等……>>>53名がこのコツを「大事!」と認定第2位 伝わる文章には「型」がある・完成度の高い提案書・報告書・顛末書がサクッと書ける「逆三角形型」フォーマット・ブログ・SNS・ネット記事に「納得と共感」を生み出す技術――「PREP法」・「書くのが遅い」「書き出しで悩む」「文章の流れが悪い」「『……で、結局何が言いたいの?』と言われる」……文章にまつわる悩みも、いっきに解決!  ほか>>>井上ひさしさん、梅田悟志さん、山口拓朗さん等……>>>38名がこのコツを「大事!」と認定……以下、40位までの「ポイント」と「実践のコツ」を一挙公開!◆ ◆ ◆ビジネス文書や試験・論文、SNSやブログでも、「書かれた文章」は、その人の「人生そのもの」です。そして「言葉」には、「人を守り、支える力」があります。いつでも、どこでも、どんな時にも役に立つ「書く力」を、あなたも身につけてみませんか?

【著者情報】
藤吉豊(ふじよし・ゆたか)

株式会社文道、代表取締役。有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。日本映画ペンクラブ会員。 編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。編集プロダクション退社後、出版社にて、自動車専門誌2誌の編集長を歴任。 2001年からフリーランスとなり、雑誌、PR誌の制作や、ビジネス書籍の企画・執筆・編集に携わる。文化人、経営者、アスリート、グラビアアイドルなど、インタビュー実績は2000人以上。 2006年以降は、ビジネス書籍の編集協力に注力し、200冊以上の書籍のライティングに関わる。

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。 内容紹介より

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