【究極の要約】「日本人がいつまでも誇りにしたい39のこと」から分かる一番大事なこと
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日本人がいつまでも誇りにしたい39のこと

書籍「日本人がいつまでも誇りにしたい39のこと」で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。

日本人の習慣と精神、美意識や強さは、地球における共生の教科書と言えるほど誇れるものである

日本人が世界に誇れること

  1. 世界の人に誇りたい日本人の精神
  2. 世界の人から尊敬される日本人の美意識
  3. 世界の人が驚く日本人の習慣
  4. 日本人が知らない日本人の本当の強さ
  5. 日本のビジネスはここがすごい!

ポイント

新型コロナウイルスの影響で、日本を訪れる外国人旅行者の数は記録的な落ち込みが続いています。
しかし、多くの外国人は感染が終息すれば、日本に行きたいという意思があることが調査により分かりました。

新型コロナ収束後に行きたい国・地域ランキング
  1. 日本(46%)
  2. 韓国(22%)
  3. 台湾(17%)
  4. オーストラリア(16%)
  5. タイ(16%)

日本政策投資銀行・(公財)日本交通公社
「DBJ・JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査」(2020年度新型コロナウイルス影響度特別調査)https://www.jtb.or.jp/research/theme/inbound/asiaeuro-survey-2020/

日本に対する海外の反応、外国人から見た日本人の良いところ、悪いところというのは、度々メディアでも取り上げられます。
多くは海外から見た日本の魅力が取り上げられ、素晴らしい文化と称賛されることで、日本人としても気をよくすることが多いようです。

しかしながら一時的な旅行者ではなく、日本に長く滞在する外国人の声も気になるところです。
本書では、30年近く日本に滞在するハワイ州育ちのアメリカ人著者から見た、日本人が誇るべきことを教えてくれます。
2021年4月に放送された「世界一受けたい授業」でも、授業のひとつとして本書は取り上げられ、今こそ日本人でいることを満喫するべきということが分かります。

なお、番組の内容に沿った記事は以下にあります。

批判的な考え方をしがちなときに知っておくべき日本の魅力

日本人がいつまでも誇りにしたい5つのジャンル

世界の人に誇りたい日本人の精神

日本人は共生の種を蒔いている

著者は本書で、日本人は「みんなで(共生)をベースに生活している」と称えています。
その例として券売機でチケットを買うために並んでいたところ、前の人に「お先にどうぞと」順番を譲ろうとしてくれたエピソードを挙げています。
また、日本人にはたとえ自分が迷惑に感じていても、相手に不便をかけているようなら、ひと言お詫びをする習慣がついています。

この考えは外国人にとっては考えられないと言います。
例えばアメリカではATMの操作にどんなに時間がかかっても、後ろの人たちを気にせずやりたいことを最後まで済ませます。後ろの人がどうなろうと、待つ選択をした本人が悪いという考えになります。
ここでたとえ順番を譲ったとしても、「Why?」と不可解な気持ちになるそうです。

このように相手を絶えず視野に入れて意識することが自然にできる日本人の「共生の心」は世界から見てもとても学びになります。
著者は「地球の共生」の教科書という言葉にしてまで称えています。

世界の人から尊敬される日本人の美意識

世界がまねできない「清潔感」へのこだわり

著者はハワイのお店にて、家族でブランチを食べて食事を終えたときのエピソードを紹介しています。
2歳の子どもが散らかしたテーブルを整え、お皿を重ねていると、それまでざわざわしていたレストランが突然静まり返りました。
そこでウェイトレスが「10年間ウェイトレスをやっているけど、自分たちでここまで後片づけしているお客さまははじめて!GREAT!」と言われたそうです。

このエピソードだけでも、日本と海外で、清潔感における当たり前のレベルが大きく違うことがうかがえます。
それ以外にも喫煙者は吸い殻をきちんとマナーパックに入れたり、自分の家の前だけでなく、となりの家の前まで掃除をしたり、レストランで食器を片付けたり、細かいところまで「清潔感」が溢れているといいます。

日本の誇るべきものは、伝統や歴史だけでなく、このようなあらゆる場所で習慣化した「清潔な気遣い」と「衛生的なおもてなし」だと著者はいいます。

世界の人が驚く日本人の習慣

「落とし物」を自分のものにしない

東日本大震災に関するニュースで世界的に波紋が広がったものがあります。
48億円の現金が返却されたというものです。
被災地の瓦礫のなかから見つかった現金や金庫が、役所に次々と届けられたといいます。

日本人にとっては当たり前でも、世界の人々からすれば心から驚いてしまうようなことです。
ひとりひとりが不思議なモラルと見識を持って、それらが集まって日本全体のモラルを創造しているようだということです。

職場など身の回りの落とし物の張り紙でも、「傘」や「ハンカチ」に混じって「現金」というものがあるのは衝撃的だと著者はいいます。
不景気の中でもこのモラルが保たれているのは、日本人は状況が厳しくなればなるほど、共存と共有の意識を強め、コミュニティーを固く協力しようという意識・精神があるからではないでしょうか。

日本人が知らない日本人の本当の強さ

じつは日本人はシャイではない

外国人からみた日本人の特徴に「日本人はシャイ」というものがあります。
しかし30年近く日本人と接してきた著者からすれば、日本人は99%シャイではないと言えるそうです。

日本人はTPOに合わせて、真面目さとハメを外して楽しむことを見極めてうまく使い分けています。
その象徴がカラオケです。
日本人は本当にシャイであれば、人前で堂々と歌うカラオケがこれほど流行ることはないでしょうし、アメリカ人は逆に恥ずかしがるそうです。

著者は日本人に「mature」と「civilized」を感じるといいます。
意味はそれぞれ以下のとおりです。

  • mature:賢明で分別があり、成熟していること
  • civilized:礼儀正しい、教養のある、洗練された、常識的な

このように日本人はスマートで、TPOに応じて適切に振る舞える日本人は、大人として成熟した国民だと感じるということです。

日本のビジネスはここがすごい!

「もっとよくなる」というKAIZEN意識

「少々お時間をいただきます」
「調整中です」
「社内の関係部署の意見を聞いているところです」
など、「YES」をあまりはっきり言わない変わりに「NO」とも明言しないのは、日本人の特技のひとつです。

日本人が簡単に「NO」と言わないのは、できる限り相手の要望に応えたいという思いが強いからです。
難しいリクエストにもなんとかやれる方法はないかと手を尽くすことを考えた結果の応えであることが分かります。

海外では日本の問題解決手法を「KAIZEN(改善)」として知られています。
現場の従業員ひとりひとりが当事者意識をもって作業の見直しを行うことで、チームとして前に進むための有効な手段だということです。
このようにものごとがうまく進まないときに、誰かを一方的に非難するのではなく、どうしたらよくなるかを前向きに考えること、「NO」という状況を避けることは日本人のすごさです。

まとめ

著者からすると、日本人の多くは、外国人がなぜこれほど来日するのか、日本が好かれていることを不思議に感じていて、本質に気づいていないという気がしてならないということです。
日本人として日本で暮らすことで当たり前になっていますが、その良さを自覚していないのは非常にもったいないということです。

日本人は度々日本批判をすることがありますが、良い部分にもっと目を向け、日本人であることをもっと誇りにもって行きてよいことが分かります。

日本人の習慣と精神、美意識や強さは、地球における共生の教科書と言えるほど誇れるものである

【内容情報】
世界に誇りたい日本人の精神、美意識、強さを紹介。日本に30年間滞在し、経営者として様々な日本人と接してきた著者だから知っている、日本のすごい秘密。
『幸せに生きるコツを、日本で見つけました!』こんなに好かれているのに、その良さを自覚していないとしたら、もったいないです!
日本が大好きな外国人だからこそわかる!日本のすごい秘密。

【著者情報】
ジャーマン,ルース・マリー
米国ノースカロライナ州生まれ、ハワイ州育ち。1988年にボストンのタフツ大学国際関係学部から(株)リクルートに入社し、以来30年間日本に滞在。2011年まで(株)スペースデザインに在籍し、新規事業として、来日する外国人向けの家具付きサービスアパートメントを東京・横浜・ドバイにて開発・運営業務に携わる。1998年に日本語能力試験(JLPT)1級を獲得し、2006年に、宅地建物取引士となり、公益財団法人日本女性学習財団評議員、一般社団法人HRM協会の理事に就任。2012年4月より(株)ジャーマン・インターナショナルを起業。日本企業と外国人の潜在顧客をつなげるため、経営戦略と営業・広告活動をサポートしている。2018年に日本企業のグローバル化トレーニングを行う「Train to Globalize」事業も立ち上げる。高校・大学・リクルートシーガルズ(現オービックシーガルズ)でのチアリーダー経験を生かし、在日米国商工会議所のスペシャルイベント委員会の委員長、神奈川県地方創生推進員を務める

日本人がいつまでも誇りにしたい39のこと 内容紹介より

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