人を動かす
書籍「人を動かす」で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。
37の原則
- 人を動かす三原則
- 盗人にも五分の理を認める
- 重要感を持たせる
- 人の立場に身を置く
- 人に好かれる六原則
- 誠実な関心を寄せる
- 笑顔を忘れない
- 名前を覚える
- 聞き手にまわる
- 関心のありかを見抜く
- 心からほめる
- 人を説得する十二原則
- 議論を避ける
- 誤りを指摘しない
- 誤りを認める
- 穏やかに話す
- “イエス”と答えられる問題を選ぶ
- しゃべらせる
- 思いつかせる
- 人の身になる
- 同情を寄せる
- 美しい心情に呼びかける
- 演出を考える
- 対抗意識を刺激する
- 人を変える九原則
- まずほめる
- 遠まわしに注意を与える
- 自分の過ちを話す
- 命令をしない
- 顔をつぶさない
- わずかなことでもほめる
- 期待をかける
- 激励する
- 喜んで協力させる
- 幸福な家庭をつくる七原則
- 口やかましく言わない
- 長所を認める
- あら探しをしない
- ほめる
- ささやかな心尽くしを怠らない
- 礼儀を守る
- 正しい性の知識を持つ
ポイント
あらゆる自己啓発書の原点となったデール・カーネギー不朽の名著と言われています。
この「人を動かす」は、図解版やマンガ、完全版などを含め、いくつもの派生した書籍が出ています。
これ一冊で十分と思えるほど充実した内容です。
「人を動かす」というタイトルになっていますが、人をコントロールしようとするテクニックを紹介した本ではありません。原題は「How to win friends and influence people」(友を獲得し、人に影響を与える方法)となっており、印象が少し異なることが分かります。
身近でわかりやすいエピソードを添えながら、非常に人の本質的なところに触れ原則として挙げた名著です。
その上で、特に知るべきポイントをまとめたいと思います。
重要感を持たせる
ここにほとんどのポイントが集約されています。
本書では様々なハウツー部分に触れていますが、最終的に相手の心がどうなることが重要です。
つまり、相手が行動するきっかけとなる自己重要感を刺激することが大前提です。
そのきっかけには、以下のように相手起因の題目に注目すると明らかです。
・関心を持つ
・名前を覚える
・聞き手にまわる
・ほめる
・イエスの答えを導く
・思いつかせる
・期待をかける
・激励する
・長所を認める
・礼儀を守る
など
他の誰でも良いわけではなく、あなたこそ必要であるということを伝えれば、人は自ら行動に変えてくれると言えます。
まとめ
人を動かすために必要なことは、人が欲しがっているものを与えることとも言えます。
他の章の内容も、根底にあるものは、相手の自己重要感です。
そして自己重要感を満たしてあげるということは、様々な行動の中に含まれています。
人をよく観察し、人が欲しがるものを推測することもひとつです。
直接話す際には、非難しないということも大前提です。
説得をするにも、議論の末打ち負かすのではなく、相手に思いつかせるという方法が有効です。
このことが前提に頭に入っていると、目次を見ただけでも、どんなことが重要なのか想像できることでしょう。
【内容情報】
500万部を超え、あらゆる自己啓発書の原点となったデール・カーネギー不朽の名著。人が生きていく上で身につけるべき人間関係の原則を、長年にわたり丹念に集めた実話と、実践で磨き上げた事例を交え説得力豊かに説き起こす。深い人間洞察とヒューマニズムを根底に据え、人に好かれて人の心を突き動かすための行動と自己変革を促す感動の書。1936年の初版刊行以来、改訂が施されてきた。【著者情報】
人を動かす 内容紹介より
カーネギー デール
1888年、米国ミズーリ州の農家に生まれ、大学卒業後、雑誌記者、俳優、セールスパーソンなど雑多な職業を経て、弁論術や成人教育の講師となり、人間関係研究を目的とした「デール・カーネギー研究所」を設立。アメリカをはじめ、ヨーロッパ各地で講習会を開き、指導にあたる。その活動は彼の死後も引き継がれ、これまでに100年間で90以上の国、900万人以上のビジネス・パーソンが研修を受ける。
不朽の名著『人を動かす』『道は開ける』など多数の著作がある。