
積極的考え方の力
書籍「積極的考え方の力」で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。
成功と幸福を手にする17の原則
- 自分自身を信じる
- 根拠ある自信を育てる
- 人はなぜ劣等感を抱くのか
- わたしの劣等感の原因
- 力を発揮できる単純なテクニック
- 自信を植えつける
- 誰もが素晴らしい資質を持っている
- 自分の資産を見直す
- 助けてくれるものを書き出す
- 自信を育てる10の方法
- 心を安らぎで満たす
- 無理なく生きる
- 心のなかを安らぎで満たす
- 心を空っぽにする
- 健全な考えを根づかせる
- 穏やかな言葉を使う
- 静寂の力を活用する
- 「幸せを作り出す貯蔵庫」を作る
- 罪悪感から解放されるには
- 常にエネルギーを保つ
- エネルギーの源
- エネルギーの漏れがない男
- 身体と心と魂を調和させる
- 身体を自然のテンポに合わせる
- 不安と罪悪感の影響
- やる気が起きないときの対処法
- 祈りの力を活かす
- 身体と魂を調和させる
- 困難を乗り越える三つの方法
- 離婚を阻止した、ある女性
- 創造的なアイデアを刺激する
- 多くの人のために祈る
- 祈りの力を活かす10の方法
- どうしたら幸福になれるか
- 幸福になろうと決める
- 不幸を製造する人たち
- 幸福を習慣にする
- 幸福への道
- 怒りや苛立ちを忘れる
- ペースを落とそう
- 自らを静めるために
- 緊張を和らげる
- 速く進むために、ゆっくり漕ぐ
- 感情をコントロールする
- 怒りや苛立ちを抑える6の方法
- いかにベストを尽くすか
- この世で一番強力な法則
- 常にベストを期待する
- 人生では、出し惜しみをしない
- どこへ到達したいか知る
- 信じる力が奇跡を生む
- 問題は好転する
- 敗北にめげない
- 成功の妨害者
- 克服できない試練はない
- それでも弱気になったときは
- 問題は思ったほど大きくない
- 恐れを克服したセールスマン
- 不安に打ち勝つ
- 不安は病を引き起こす
- 不安は克服できる
- 想像力は治療薬
- 小さくすれば扱いやすい
- 問題をシンプルに考える
- 不安を克服する10の方法
- 問題を解決する
- 解決するための正しい答え
- 解決する力は、あなた自身のなかにある
- “からし種”事業で成功したフリント夫妻
- 問題を解決する10の方法
- 信仰は治療の力になる
- 世界的な外科医が気づいたこと
- 信仰は精神科学的な法則
- 信仰には治療効果がある
- 病気を治す8の方法
- 活力を取り戻す
- 不調の原因を探る
- 肉体は健全な心を求めている
- 怒り、恨みはあなたを蝕むだけ
- 怒りを抑える12の方法
- 自分を変える考え方
- 人生は作り変えることができる
- 人は考え方によって成功し、幸せになる
- 『ガイドポスト』誌が教えてくれたこと
- 正しく考え、良い結果を思い描く
- 信仰と成功は無関係ではない
- 積極的に考える7の方法
- どうしたらリラックスできる
- 半分近くはストレスで病気になっている
- なぜ教会に精神科医がいるのか?
- ストレスを減らす“柔らかな力”
- 偉大なる太陽の恵み
- 多忙な人のリラックス法
- 仕事のストレスから解放される10の方法
- 人に好かれるには
- 人は、必要とされないと病気になる
- 人に好かれるコツ
- 性格を直した男性
- まず、自分から好きになる
- 人望を得る10の方法
- 心を痛めたときの処方箋
- 心を痛みから解放するために
- 愛する者を失った人たち
- 母との再会
- いかに神の力を求めるか
- どうやって手に入れるのか
- 力はいつでも、誰でも手に入る
ポイント
本書は自己啓発やニューソートの元祖とよべるべき本で、カーネギーの『道は開ける』やウェイン・ダイアーの『自分のための人生』などと自己啓発の古典ともなっている本です。
著者やカーネギーらが積極的で前向きな態度を重視するのは、そうすることによって引き寄せの法則が働くと考えているからだそうです。
トランプ前大統領も若き日に、著者のピール牧師から指導を受けたと言われています。
この前向きな態度ができるようになため、いくつかのエッセンスをまとめたいと思います。
自分自身を信じ、自信を持つ
態度は事実よりも重要です。自信のある楽観的な心構えは、事実を全く変えてしまうことができます。
自信を育てる方法はいくつかあります。
常に成功をイメージする。
肯定的な表現をする。
問題を深刻に考えたり、他人と比較して落ち込まない。
劣等感の原因を知る。
自分を10%増しで評価する。
など、ネガティブな要素は追い出して、ポジティブな要素で満たすことを考えましょう。
その上で、肯定的な表現を言葉にすることは非常に効果的です。
人は他人から言われた褒め言葉は割と覚えていることでしょうし、バカにされたりけなされた言葉も覚えていることでしょう。
そして時々その言葉を思い出して頭の中で反芻しながら再確認しています。
これは大きなパワーです。
このパワーは自分で自分に向けても効果があります。
ポジティブな言葉は自分自身にかけてあげることで、大きなパワーとなることでしょう。
成功と幸福を得る
幸福になろうと決心すれば幸福となり、不幸になろうと欲すれば不幸となるものだと言います。
外的・社会的条件によって不幸がもたらされることもあるが、多くの場合、自分自身で不幸をつくってしまうものである。
著者は幸福を習慣にしてしまうことが幸福への道だと言います。
幸福な考えのリストを作って、毎日何度も思い浮かべ、ネガティブな考えに襲われても、幸福な考えにに入れ替えて、健康的な考えを心に吸収するようにすれば、実際に事態が好転していきます。
そして幸福への道は、期待することは少なく、与えることを多く、人を好いて好かれるよう、生活に愛を持って満たすことです。さらに力を尽くすことで成功を引き寄せることができます。
本書では人望を得る方法についても触れられています。
それは、人に対して、名前を覚えることから始め、人を祝い、慰め、一緒にいて楽な人になるよう人を好きになることです。そして内面では、無意識の行動に気をつけつつ、心を乱さず、傲慢さと不満を捨て、何事にも関心を持って精神的に強くなろうとすることです。
まとめ
嫌いなものより、好きなものが多い方が幸福度は高いことは明らかでしょう。
朝起きて雨が降っていて気分が滅入る人がいる中、晴れの日も雨の日も両方好きな方が、不幸を感じる一方で幸せを感じられる、つまりマイナスがゼロでもなくプラスになるのであれば影響の差は大きくなります。
好きなこと、好きなもの、好きな人、好きな範囲を広げ、良いイメージをすることが大事です。
仕事などの成功も同じです。自分の今持っている仕事、役割の成功をイメージする考えと心を持ち、出し惜しみすることなく自分の力を尽くせば、成功を引き寄せることができるでしょう。
【内容情報】
エジソン、アイゼンハワー、レーガン…各界著名人に多大な影響を与えた世界2000万部のベストセラー完全版、ついに復刊!デール・カーネギー、ナポレオン・ヒルと並ぶ自己啓発の御三家、ノーマン・V・ピールの古典。「ポジティブ・シンキング」はここから始まった。【著者情報】
積極的考え方の力 内容紹介より
ノーマン・ヴィンセント・ピール(Norman Vincent Peale)
1898年5月31日生まれ。牧師。1932年から引退までの50年以上、ニューヨークにあるマーブル協同教会の牧師を務め、力強い説教で人々の心をとらえた。また、教会の地下室にカウンセリングルームを開き、心悩む多くの人を助けた。1952年に出版した『積極的考え方の力』が米国で大ベストセラーに。この本は41か国語で翻訳され、全世界で2000万部、60年間読まれている。ラジオやテレビ番組のホスト、週刊誌『ガイドポスト』を主宰、人々の精神に多大な影響を与えた。93年12月24日、クリスマスイブに逝去。95年の生涯を閉じた。