【究極の要約】「世界でひとつだけの幸せ」から分かる一番大事なこと
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世界でひとつだけの幸せ

書籍「世界でひとつだけの幸せ」で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。

幸福は、快楽と充足感を区別し、自分の強みを伸ばすことで、ポジティブな感情と共に得られる

ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生

  1. 大切なのは幸せになりたいという意欲
    • 心から幸せだと感じるためには
    • 心の強さを育てる心理学
    • 人が幸せを求める理由
  2. あなたにとっての強みと美徳
    • 幸せをもたらす美徳とは何か
    • 自分のとっておきの強みを見つけだす
  3. 幸せというゴールを目指して
    • 仕事での満足感と個人的な満足感
    • 「愛すること」と「愛されること」
    • 子どもたちをポジティブに育てる

ポイント

著者はアメリカ心理学会の前会長も務め、ポジティブ心理学を推進しているセリグマン・マーティン教授です。

自身の研究から、楽観性、フロー理論と充実感、強みとしての徳性、仕事における満足感と幸せな子供を育てる方法、生きる意味など、多岐に渡ってポジティブ心理学的な研究と考えが記されています。
その中で、ポジティブな感情のメリットは以下のとおりだと言います。

  • 健康で長生き
  • 仕事の生産性を高める
  • 社会性を高める

幸福には次のような公式があると言います。

H=S+C+V

H:長く続く幸福のレベル
S:その人にあらかじめ設定された幸福の範囲
C:生活環境から得られる幸せ
V:自発的要因

ポジティブな感情を高める方法は、この右辺の幸福を高めることです。
そして中でも重視すべきは「V:自発的要因」です。
要するに自分でコントロールできる部分に一番注力するべきということです。

では、このV(自発的要因)を高めるにはどのようにしたらよいのでしょうか。
それが過去・現在・未来それぞれの目線での方法が述べられています。

過去に対するポジティブな感情を高める方法

過去に対するポジティブな感情を高める方法には以下があります。

  1. 固定観念を捨てる
  2. 感謝する
  3. 忘れる

過去のできごとで未来を決定してしまう必要はありません。
幼い頃の出来事が成人後の人生に影響しないことは研究で分かっているそうです。
何か嫌なことがあったとしても、そのことに対してあたったり、アクションをしてしまうと、先にとらわれ続けてしまうことに繋がります。自然と消えるように変換し、直接感謝するなどのポジティブなアクションをすることで幸福度が上げることができます。

未来に対するポジティブな感情を高める方法

未来に対するポジティブな感情を高める方法には「ABCDEモデル」で考えると良いと言います。
ABCDEはそれぞれ以下のとおりの頭文字を取ったものです。

A:困った状況(Adversity)
B:思い(Belief)
C:結果(Consequence)
D:反論(Disputation)
E:元気づけ(Energization)

実践方法は以下のとおりです。

「困った状況(Adversity)」を紙に書く。
次にそれによって自分が抱いた否定的な「思い(Belief)」を書いてみる。
そして、その「結果(Consequence)」として、自分がどうなったかを記載する。
その後、その「思い」に対する「反論(Disputation)」を検討し、記載する。
こうした反論により、自分を「元気づけ(Energization)」る。

著者によれば、この方法によって、実際に数千人以上が悲観主義者から楽観主義者に変身を遂げることに成功しているそうです。
先の悲観的に自分の考えに反論して元気づけすると良いでしょう。

現在に対するポジティブな感情を高める方法

現在に対するポジティブな感情を高める方法には、快楽と充足感を区別し、日々の中で充足感を増やす工夫をすると良いと言います。
普段私たちがに使っている「幸福」には、「快楽」と「充足感」の二種類があり、以下のような違いがあります。

  • 快楽
    • 一過性
    • 生の感情を伴う
    • 具体例
      • 絶頂感
      • スリル
      • オーガズム
      • 歓喜
      • 横溢感
      • 心地よさ など
  • 充足感
    • 没頭し、浸りきり、われを忘れた時に感じる喜び(快楽」より持続性がある)
    • 生の感情を必ずしもともなわない
    • 具体例
      • 楽しい会話
      • ロッククライミング
      • 夢中になれる本
      • ダンス
      • ダンクシュートの成功 など

充足感が伴うような活動では、時間がたつのを忘れ、自分の技能と挑戦の対象がうまくマッチし、自分の力量を感じることができると言います。そして、自分の強みが発揮できることが充足感を高めることになります。

強みには24種類に分類することができます。(18000種類の中から多くの文化で通用する強み)

  • 知恵と知識
    • 1.好奇心
    • 2.学習意欲
    • 3.判断力
    • 4.独創性
    • 5.社会的知性
    • 6.将来の見通し
  • 勇気
    • 7.武勇
    • 8.勤勉
    • 9.誠実
  • 人間性と愛情
    • 10.思いやり
    • 11.愛情
  • 正義
    • 12.協調性
    • 13.公平さ
    • 14.リーダーシップ
  • 節度
    • 15.自制心
    • 16.慎重さ
    • 17.謙虚さ
  • 精神性と超越性
    • 18.審美眼
    • 19.感謝の念
    • 20.希望
    • 21.精神性
    • 22.寛容さ
    • 23.ユーモア
    • 24.熱意

まとめ

近年では、一過性の快楽への近道がたくさん用意されています。
テレビ、ゲーム、YouTube、SNS、ショッピング、スイーツなど
もちろんこれらを提供する側だったり、生業として充足感に繋がっている人もいるでしょうが、
多くの人は快楽に用いることの方が多いでしょう。

自分の幸福を考えた時に、快楽はさておき、充足感にフォーカスし、自分のとっておきの強みを発揮することに注目すれば、充実した幸福な日々を過ごすことに繋がる一歩になるのではないでしょうか。

幸福は、快楽と充足感を区別し、自分の強みを伸ばすことで、ポジティブな感情と共に得られる

人間は自らの弱点を克服するだけでは幸せになれない!アメリカ心理学会会長のM・セリグマン教授が提唱する「ポジティブ心理学」は、心の病を治し、自らの短所や悩みを解消するのではなく、それぞれが生まれながらに備わった「強み」や「美徳」をさらに伸ばすことで、今よりもっと幸せになるための心理学である。あなたにとっての「世界でひとつだけの幸せ」が必ずかなうヒント満載の1冊。

世界でひとつだけの幸せ 内容紹介より

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