子どもが育つ魔法の言葉
書籍「子どもが育つ魔法の言葉」で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。
子は親の鏡
- けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
- とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
- 不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
- 「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
- 子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
- 親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
- 叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
- 励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
- 広い心で接すれば、キレる子にはならない
- 誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
- 愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
- 認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
- 見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
- 分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
- 親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
- 子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
- やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
- 守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
- 和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる
ポイント
本書は、日めくりカレンダーが出るほどの人気で、平成17年に皇族の雅子様が愛子様をご出産された時に皇太子(現(令和)天皇陛下)が、上の目次とも繋がる詩をお読みになったことでも有名です。
最後の章の「和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる」の文頭にあるとおり、子どもが初めて出会う世界は家庭です。
子どもは家庭生活での両親の姿をとおして、価値観や生き方を学びます。むしろ親が意識していない言動から、子どもは強く影響を受けるのです。
つまり、しつけたり叱ったり直接的な言葉よりも、何気ない仕草、言動など、親のありのままの姿の方が覚えられているということです。親のうわっつらの言葉でのしつけは、受け止める子どもにとっても薄っぺらくなってしまうでしょうし、きれいに整った言葉でなくても、突発的に出た感動の誉め言葉はだったら子どもは大いに喜ぶでしょう。
以下では本文の中でも「一番大切なこと」と言うキーワードが含まれていた最も重要としているポイントです。
人を愛し愛されること
人間にとって一番大切なことは、人を愛し愛されることと言います。
親に惜しみなく愛された子はすくすくと育ちますし、がんばり屋で親切になります。自分を肯定し、愛することのできる人間に成長してゆくでしょう。
それは、愛情に満ちた関係というのがどのようなものであるかが分かっているからだと言います。
態度やスキンシップを通して親も子もお互いに愛情に満ちた状態を体感することが大切です。
子どもと一緒に何をするか
親として一番大切なことは、子どもに何を言うかではなく、心の中で何を思うかでもありません。子どもと一緒に何をするかです。
子どもを励まし、許し、誉めること。子どもを受けとめ、肯定し、認めること。誠実とやさしさと思いやりを身をもって示すこと。それが親の役目だと言います。
これらはすべて毎日の暮らしのなかで、どう行動したかによって子どもに伝わります。
大人になってから思い出す家庭の姿は、何気ない日常の暮らしの光景です。将来、子どもが大人になってする恋愛や結婚、家庭生活に影響するのはそのような日々の生活の体験です。
親は知らなくても、ひとりで悩んだり寂しいときに、親の些細な一言やギャグなんかで空気が和んだとか、何気ない空間が記憶に強烈に残る場合があります。そのような日々の暮らしの一瞬のひとコマが重要な役割をする可能性を考えたら、少しでも一緒にいる時間が大事だと感じられますよね。
まとめ
日々の仕事に追われ、時間ができたら子どもと向き合おうと先延ばしにしてしまうと、いざ時間ができたときには子どもが親を必要としなくなって手遅れになる場合もあります。また、十分に子どもと一緒に過ごしていると思っても、子どもはそう感じていない場合もあります。
本書では、たまの映画のレイトショーを例に、非日常的な特別な時間の大切さや、(兄弟がいる場合に)ひとりの子どもと一緒に過ごして話を聞く時間の大切さにも触れていますが、やはり子どもとどれだけ一緒にいるか、何をしたかというのがすごく大切だということが分かります。
子どもがこの世の中はいいところだ、自分も頑張って生きていこうと思える世界にしたいですよね。
世界37カ国で愛読され、日本でも累計270万部を超えるベストセラーとなった子育てバイブル! 子育てでもっとも大切なことは何か、どんな親になればいいのかというヒントがこの本にあります。親は、子どもにとって、人生で最初に出会う、最も影響力のある「手本」なのです。子どもは、毎日の生活の中で、よいことも悪いことも、親から吸収していきます。本書は、よい子を育てるために親が知っておかなければならない知恵が、誰もが共感できるシンプルな言葉で綴られています。「けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる」「見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる」「認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる」「和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる」など、子育ての不安を解消する魔法の言葉がいっぱいです。自信を持って子どもに向き合えるようになるに違いありません。
子どもが育つ魔法の言葉 内容紹介より