うまくいっている人の考え方 完全版
書籍「うまくいっている人の考え方」で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。
自尊心を高める100の方法
本書の中心にあるテーマは「自尊心をどう高めるか」ということです。
自尊心とは何かというと、それは自分を好きになり、他人と同じように自分も素晴らしい人生を創造するに値する人間だと信じる気持ちのことです。
単なるプライドのことではなく、自分の人格や能力に幸せを感じる気持ちのことをいいます。
はじめに人生がうまくいっている人の考え方、つまりその自尊心を高めるため100の方法を網羅してします。
目次にもなっている項目で簡単な言葉でまとめられています。しかし内容は重大な示唆に富み、人生を大きく好転させるパワーを秘めているということです。
自分を好きになる
自分に寛大になる
- 自分を許す
- 自分の長所にだけ意識を向ける
- したくないことははっきり断る
- いやなことを言う人は相手にしない
- 地位や財産で人を判断しない
- たくさん失敗してたくさん学ぶ
- 自分の間違いは堂々と認める
- 自分の気分に責任を持つ
- 自分をけなさない
自分を大切にする
- 仕事を楽しむ
- 相手にどう思われているかを気にしない
- 自分は幸せになれると信じる
- あるがままの自分を受け入れる
- 自分のしたいことをする
- 毎日30分自分のための時間を持つ
- 他人の思い通りにはならない
- 夢を実現するために行動する
- 他人からどう評価されようと気にしない
- 不平・不満を言わない
自分を受け入れる
- 他人に期待しない
- 完璧を求めない
- 自分を他人と比較しない
- 自分の価値を疑わない
- 自分で自分を苦しめない
- 無理をして他人から好かれようとしない
- 間違ったことをしても自分を責めない
- 自分の決断に自信を持つ
- まず、自分をほめる
- 自分の健康には自分で責任を持つ
自分の価値を信じる
- 批判は余裕を持って受け入れる
- 自分で考え、自分で決める
- ほめ言葉は素直に受け入れる
- 他人を変えようとしない
- 自分の考えを大切にする
- 自分でできることは自分でする
- よけいな競争はしない
- 自分を最優先する
- 他人をむやみに持ち上げない
- 自分の存在そのものに価値があると信じる
- 自分のミスは全て許す
自分の人生を生きる
- どんな出来事のいいほうに解釈する
- 他人に対する悪い感情はさらりと忘れる
- 問題の原因は、自分にあることを認める
- 自分の思い通りに生きる
- 自分に頼る
- 自分の考えをすべて受け入れる
- 他人を批判しない
- 自分の人生に起こること全てに責任を取る
- 他人の反応を気にしない
- 自分の望む人生を歩む
よりよい考え方を選ぶ
視点を変えてみる
- 自分が重要な存在だと思う
- 感謝の言葉やほめ言葉はすぐに口にする
- 今、幸せだと気づいている
- 非現実的な期待を持たない
- 自己中心的な人から遠ざかる
- いい人をやめる
- 断るべきときは断る
- 情報を鵜呑みにしない
- 「いい」「悪い」という判断をしない
- 前向きに考える
自分と出会う 人と出会う
- 自分の長所に目を向ける
- 現在に目を向ける
- 人との出会いを楽しむ
- 自分の個性を受け入れる
- いやな人とうまく付き合う
- ものおじせずに質問する
- いい人間関係を楽しむ
- 友人を慎重に選ぶ
自分ポジティブに考える
- 心の持ち方を変える
- さらにポジティブになる
- 自尊心を高める
- バカにされても相手にしない
- 異文化に興味を持つ
- 心の中に静かな場所を見つける
- 長期的な目標を立てる
- 仕事に打ち込む
- 自分に優しくする
- 耳の痛いことでも、快く受け入れる
- 自分の判断を信頼する
- 間違った信念は捨てる
ありのままの自分を見る
- 自分を悪い人間だと思わない
- 相手を大切にする
- 自分の怒りを理解する
- 被害者意識を持たない
- 現実を受け入れる
- 自分の間違いに責任を持つ
- 幸せ指数を高める
- 人生は不公平だと考えない
- 一部の人に嫌われても気にしない
自分の手で人生を創り出す
- 自分らしく生きる
- お互いの違いを尊重する
- 自分の外見より内面を重視する
- 些細な問題にとらわれない
- 自分を飾らない
- 自分に正直になる
- 不幸な人間関係を避ける
- 人がいつでも理解してくれると期待しない
- 自分の価値観を大切にする
- 所有物で自分の価値を高めようとしない
- 賢明な選択をする
ポイント
なぜ、人は自尊心の欠如に苦しむのでしょう。だれしも成長の過程で、自分に対して悪感情を抱きたくなるような不快な経験をします。その経験があまりに多いと、心の中に次の3つの信念が出来上がります。
- 私は自分の人生を切り開くことができない弱虫だ
- 私は不完全な人間だ。みんなより劣っている
- 私は生まれつき欠点だらけの人間なんだ
しかし自尊心を取り戻すのはそんなに難しいことではありません。自分に対する考え方を修正すればよいだけです。先程の100の方法の中で、特にKindleで多くの人がハイライト(ポピュラーハイライト)しているところをピックアップしてまとめます。
よりよい考え方を選ぶ
自分に寛大になる
ミスをしたときには自分に優しくしましょう。そうすれば将来ミスが避けられます。
ミスすることは正常です。誰でもミスをします。「大丈夫、大したことはない」と心のなかで自分に優しい声をかけましょう。悩まないことによって間違いに対して学習する余裕ができます。そうすれば、今後おなじようなミスを繰り返さないための対策を立てることができます。
すべての失敗は、学ぶための絶好の機会です。そう考えることが賢明な態度です。
失敗するたびに間違った解決法がひとつずつ消えて正しい解決法に近づいていきます。
これからは、自分には失敗する自由があるというように考え方を変えてみてはどうでしょう。
そこで多くの人は自分の間違いや失敗を事実として認めたがらないことがあります。
その理由は、自分を責める気持ちに嫌というほど苦しめられているため、これ以上苦しみたくないからです。
失敗しても人間的に劣っているということにはなりません。
自分が犯した間違いを進んで認められるということは、人間的に円熟している証であり、健全な自尊心の尺度となります。
正しくても間違っていても、自分は常に価値のある人間と考えましょう。
自分の気分に責任を持つ
自分がどれだけ幸せかは、人生観しだいです。幸せというのは、何かいいことがあったから気分がいいということではなく、あくまで自発的に生み出される心の状態を指します。
幸せは自尊心と同様、個人の責任です。他人があなたを幸せにしてくれることもあるでしょうが、最終的にはあなた自身の心の持ちようです。
どれくらい幸せを感じるかは練習することで増やせます。毎日幸せを意識的に感じる練習をするとよいでしょう。
人生でいちばん幸せだった日のことを思い出して、そのときどんな気分だったか、そのときの気分をもう一度体験してみるとよいでしょう。
大事なのはいつでも幸せな気分になれるということです。
自分を大切にする
あなたが相手にどう思われているかを心配しないことが大事です。
そんなときは、おそらく相手もあなたにどう思われているかを心配していることでしょう。
自分が相手に与える印象を気にしないほうが、いい印象を与えられるということを覚えておきましょう。
あるがままの自分を受け入れることです。
私たちは「もし〜すれば、〜なんだけどなあ」ということを考えることがよくあります。
このような願望は、今の自分でいいのだという考え方を否定し、自分を受け入れることを無期限に延期する性質のものです。その結果、自分がいつもダメな人間だと感じてしまうことになります。
自分は今のままで完全に価値があります。
「私は常に進歩しつつある人間だ。私は現時点でのベストを尽くしている。将来、今より向上すれば、今度はその時点でのベストを尽くせばいい」と自分に言い聞かせましょう。
そして他人は思い通りにはなりません。自分も他人の思い通りにはなりません。
あなたは礼儀正しさや、さわやかな態度だけを心がけていればいいのであって、自分のしたいことを犠牲にしてまで他人を喜ばせる必要はありません。
自分を受け入れる
自分と他人と比較するのはやめましょう。
比較する習慣は、一方で不満を生み、他方で間違った優越感を生むだけです。
すると現実的なセルフイメージを育てる妨げになります。
優劣を判断するのが典型的なパターンですが、人は長所、短所、才能、能力など個性的な存在の集まりです。
「自分は個性的な存在だ。だから、他人と比較しても意味がない」と考えるようにしましょう。
自分の人生を生きる
うまくいく考え方をする人は、他人に悪い感情を抱くことは、他人以上に自分を害することを知っています。
私たちは意見が衝突したり、不当な扱いを受けたと感じると、その原因をつくったと思われる人に悪い感情を抱く傾向があり、それは当然のことだと考えます。
しかし、悪い感情は他の誰より自分に一番多くの害を与えます。
自分に不利益をこうむらせた相手を許さないという態度から生まれるすさまじいマイナスのエネルギーは、心と体に悪い影響を及ぼします。さらに多くの不快な経験を引き寄せてしまう結果になってしまいます。
衝突した相手に対しては、やむを得ない場合以外で無理に有効的な態度をとる必要はありません。
悪い感情さらりと忘れるようにしましょう。
他人の反応を気にしすぎないことも重要です。
自分の言動に対して他人が気を悪くすることはあり得ますし、あるのは事実です。
しかし、それはその人の習慣であったり癖かもしれません。もし自分の言動に他人の気を悪くする力があるのであれば、周囲の人全員が気を悪くするはずだが、そうではないのであれば、その人の反応まで責任を負う義務はありません。
自分の感情は自分の責任、他人の感情は他人の責任と考えましょう。
【内容情報】
18年間読まれつづけて累計100万部突破!
人生がうまくいっている人の特徴は「自尊心」が高いことだと著者はいう。
自尊心とは、自分を大切にしようとする心だ。
自尊心のある人は常に自信に満ちあふれ、失敗やまちがいを犯しても、それを前向きにとらえて次のステップの土台にする心の余裕がある。
人生のほとんどすべての局面に自尊心は大きな影響を与えることになる。
本書で著者は自尊心を高める方法を100項目紹介している。
これを読めば、自信を身につけ、素晴らしい人間関係を築き、毎日が楽しく過ごせるはずだ。
どこから読んでもいい。そして、できることから実践しよう。
あなたはもう、うまくいっている!【著者情報】
うまくいっている人の考え方 内容紹介より
ジェリー・ミンチントン
アメリカの著述家。多年にわたり経営者としてビジネスに携わるうちに「人が自尊心を高め、自らの価値を確信することが、人生における成功や幸福に直結する」ということに気づき、自尊心に関する研究をおこなう。
著書は本書をはじめ『心の持ち方』『じょうぶな心のつくり方』など多くが日本でベストセラーになっている