
世界の一流は「休日」に何をしているのか
書籍「世界の一流は「休日」に何をしているのか」で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。
まとめガイドは次のページで紹介しています。
世界の一流は「休日」に何をしているのか 目次
第1章 日本人は、なぜ疲れていても休めないのか?
第2章 ここが違う!「世界」の休日と「日本」の休日
第3章 世界の一流は休日に「自己効力感」を高める
第4章 「土曜」と「日曜」を戦略的に使い分ける
第5章 休日に「1日7分」の新習慣
はじめに
日本のビジネスパーソンの84%が休日明けに「憂鬱」と感じ、69.2%が休日でもストレスを抱えているという実態があります。
では、なぜこのような状況になってしまうのでしょうか。
それは、多くの日本人が休日を「仕事の後の後処理」「疲れを癒すためだけの時間」と捉えているからです。
一方、世界のトップ企業のエリートたちは、休日を「単なる休息」ではなく、「気力と創造力を養う戦略的時間」として活用し、ストレスゼロで月曜を迎えています。
彼らにとって休日は人生の主役であり、「休むために仕事をする」という価値観を持っています。
休日を戦略的に活用することで、仕事のパフォーマンスを最大化し、人生の充実度を向上させているのです。
本書は、元マイクロソフト業務執行役員で、現在は週休3日を実践する株式会社クロスリバー代表の越川慎司氏が、800社以上、17万人以上の働き方改革を支援してきた経験から、世界の一流が実践する休日術を解説した累計12万部突破の「休み方改革」の決定版ベストセラーです。
以下、本書の中でも特に重要な3つのポイント+αについて詳しく解説していきます。

日本人と世界の一流の「休日観」の根本的な違い
日本人は、なぜ疲れていても休めないのか?
休日感の違い

日本人が「休んでも疲れる」最大の原因は、休日に対する考え方そのものにあります。
日本人が「仕事をするために休む」のに対し、世界の一流は「休むために仕事をする」という価値観を持っている
日本のビジネスパーソンは、休日を「平日の疲れを癒す休息の時間」と捉えがちです。
「仕事の進捗を見ながら休めそうなら休む」「暇になったら休む」という受け身の姿勢でいると、いつまで経っても休みが取れず、仕事に振り回されてしまいます。
その結果、肉体的疲労だけでなく、脳の疲労や心の疲労が蓄積し、疲労が回復しないまま月曜日を迎えるという悪循環に陥ってしまうのです。
実際、日本人の69.2%が休日でもストレスを感じており、84%が月曜日に憂鬱を感じています。
これは、休日が本来の役割を果たしていないことの証明です。
世界の一流は、この受け身の姿勢を完全に逆転させます。
彼らにとって休日こそが人生の主役であり、平日の仕事は「充実した休日を実現するための方法の一つ」だと考えます。
彼らは、疲労が蓄積する前に、計画的に休む「温存戦略」を徹底しています。
先に休む日や楽しむ予定を決め、それに間に合わせるために仕事を効率的に進めるのです。
この考え方により、仕事のスケジュールを逆算して考えるため、「締め切り効果」がフル活用されます。
期限を設定することで集中力が高まり、業務効率が向上する心理現象です。
さらに、世界の一流は休日を「静」(休息)だけではなく、スポーツや趣味、家族とのアウトドアなど「動」(アクティブな活動)を通じたリフレッシュを取り入れています。
適度な運動は、ストレスホルモンを減少させ、幸福ホルモン(エンドルフィンなど)を分泌させ、心身をリフレッシュさせる効果があることが科学的に証明されています。
どんなアクションをするとよいか
今日からできる具体的なアクション

金曜日の午後3時(または4時)に、意識的に仕事の手を止め、週末の計画と翌週のタスク整理を始めましょう。
具体的には以下のことがアクションとして挙げられています。
- 週末の予定を先に決める:楽しみにしている活動を金曜日までに計画
- 翌週のタスクを整理する:月曜日に何をすべきかを明確にしておく
- 仕事の区切りをつける:中途半端な状態で週末を迎えない
この準備を行うことで、「来週何をすべきか」という不安から解放され、週末を心から満喫でき、月曜日の朝に「モヤモヤ」(サザエさん症候群)を感じるリスクが軽減します。
最高の成果を生む「土曜日と日曜日の戦略的使い分け」
「土曜」と「日曜」を戦略的に使い分ける
週末の使い分け

多くの日本人が土日を連続した「休息のための2日間」として同じように過ごすのに対し、世界のエリートたちは、週末の過ごし方に明確な「メリハリ」をつけています。
土曜日をアクティブな「チャレンジデー」に、日曜日を内省と休息のための「リフレッシュデー」に設定し、休養と教養を両立させる
もし日曜日まで激しい活動をしてしまうと、翌日(月曜日)に肉体的な疲労が残ってしまい、仕事のスタートダッシュに影響が出ます。
また、土日を同じように過ごすと、週末の充実感が薄れ、「何となく過ぎてしまった」という感覚に陥りやすくなります。
さらに、日曜日の夕方になると、翌日の仕事のことが頭をよぎり始め、リラックスしきれない状態になりやすいのです。
世界の一流は、この週末の特性を理解し、土日を次のように戦略的に使い分けます。
土曜日は、あえて非日常的な体験や新しいことに挑戦する日に充てます。
スポーツ、趣味、家族とのアウトドア活動、新たな人脈構築を目的としたイベント参加など、アクティブな活動を行います。
これは、新鮮な刺激を受けることで、脳を活性化させる目的があります。
また、「共養」として、他者との交流を通じて知的なエネルギーを養うことも重要です。
日曜日は、心身をリセットし、知的なエネルギーを養う日に充てます。
軽い運動、読書、瞑想、芸術鑑賞、家族との静かな会話などに時間を使い、心身ともに静かに整えます。
この「給養」の時間は、翌週のエネルギーを蓄える重要な準備期間なのです。
この使い分けによって、週末の早い段階でストレス発散や自己効力感のチャージを済ませ、日曜日は月曜日に向けて心と体を完全に「フル充電」した状態に整えることができます。
結果として:
- 月曜日の朝に憂鬱を感じない
- 週末の充実感が高まる
- 仕事のパフォーマンスが向上する
- ストレスが蓄積しにくくなる
本書にある具体的な事例
動と静

イーロン・マスク氏
- 土曜日:アイデア出しや、自ら飛行機を操縦することを趣味とする
- 日曜日:読書や瞑想で静かに過ごす
スティーブ・ジョブズ氏(Appleの創業者)
- 土曜日:ハイキングに出かけ自然の中で思索にふける
- 日曜日:自宅で瞑想を行う
このように、世界のトップリーダーたちは、週末の使い分けを徹底することで、高いパフォーマンスを維持しているのです。
休日を未来の投資に変える「自己効力感を高める小さな実験」
世界の一流は休日に「自己効力感」を高める
自己効力感

世界の一流が休日を「戦略的時間」と位置づける最大の目的は、仕事で成果を出すための武器を磨くこと、すなわち「自己効力感」を高めることです。
「自分ならできる」という確信(自己効力感)を養うため、失敗を恐れる「挑戦」ではなく、学びを得る「実験」を繰り返す
自己効力感が低い人は、新しい挑戦を避け、失敗を恐れて行動できなくなりがちです。
これは仕事の生産性を低くする最大の要因の一つとされています。
また、多くの日本人は「頑張る」ことに慣れすぎており、週末まで頑張って活動しようとして、疲弊してしまう傾向があります。
その結果、せっかくの休日が逆にストレスの源となってしまうのです。
心理学者アルバート・バンデューラが提唱した「自己効力感」とは、「自分はやればできる」という感覚を指します。
一流の人は、過去の経験や努力から、この「乗り越えられる」という確信を意識的に養っています。
その本質は、「やってみたら、意外とできた」という自信です。そして、彼らはこれを「挑戦」ではなく、「実験」として行います。
実験であれば、失敗しても「学び」が得られればゴールとなり、ネガティブな感情を抱きません。この考え方の転換が、継続的な成長につながるのです。
小さな実験を積み重ねることで、以下のメリットが得られます:
- 失敗への恐怖が軽減される:実験なので、失敗も学びになる
- 自信が蓄積される:「意外とできた」という小さな成功体験が積み重なる
- 行動力が高まる:新しいことに挑戦するハードルが下がる
- 平日の決断力が向上する:休日の実験から得た自信が仕事に活きる
どんなアクションをするとよいか
1日7分の新習慣

越川氏が推奨するのは、忙しい人でも再現性が高い「1日7分の新習慣」を休日や日常に取り入れることです。7分間は24時間のわずか0.5%に過ぎません。
1. 瞑想(7分間)
- アクション:7分間、静かに目をつぶる
- メリット:脳に入る情報が遮断され、午後の生産性が向上する。何も考えない時間を持つことで脳がリセットされ、発想力が向上する
2. ジャーナリング(朝の3行)
- アクション:朝起きて、頭の中のモヤモヤ(例:上司への不満など)を3行程度、手書きで紙に書き出す
- メリット:思考の泥水やモヤモヤを「外在化」し、ストレス発散効果を高める。書き出すことで、問題が客観視でき、解決策が見えやすくなる
3. 読書(7分間)
- アクション:本を全て読むのではなく、自分に効果がある箇所を7分間だけ集中して読む
- メリット:「意外と読めた」という小さな成功体験(自己効力感)を積み重ね、読書を習慣化するきっかけとなる
これらの小さな実験を積み重ね、「意外と良かった」という感覚を養うことが、平日の仕事における自信と決断力につながっていくのです。
真の充実度を高めるための特記事項
ワーク・ライフ・ハーモニーの実現
世界の一流は、仕事(ワーク)と生活(ライフ)を対立するもの(バランス)として捉えるのではなく、相互に支え合うもの(ハーモニー)として捉えます。
彼らにとって「ワーク」は「ライフ」の中に含まれるものです。仕事もプライベートも両方充実させる(両方上げる)ことを目指しています。
従来の「ワーク・ライフ・バランス」は、仕事と生活をシーソーのように対立させ、一方を上げれば他方が下がるという考え方でした。しかし、「ワーク・ライフ・ハーモニー」では、両者が調和し、相互に高め合う関係を築くことを目指します。
サードプレイスを活用する
世界の一流は、仕事や家庭という枠組みを離れ、純粋に自分自身を表現し楽しめる「サードプレイス(第三の居場所)」を大切にしています。
この場では、利害関係や肩書きに縛られず、異質な人々と交流することができます。この「異なる知見」に触れることが、脳を活性化し、イノベーション(新結合)を生み出すきっかけとなります。
具体的な事例
著者の越川氏は、トライアスロンを趣味にしており、大会で医師や会社経営者など普段出会わない層とネットワークを築き、それが仕事のクライアントになることもありました。
また、日本のエリートの中には、自宅近くの喫茶店をサードプレイスとして活用し、そこで読書や思索にふける者もいます。重要なのは、第一の場所(職場)でも第二の場所(家庭)でもない、「自分らしくいられる場所」を持つことです。
デジタルデトックスと右脳の刺激
左脳(論理的思考)を酷使する平日に対し、休日は右脳(創造性)を刺激することが重要です。
右脳の刺激方法
- 芸術鑑賞(絵画、彫刻など)
- 音楽を聴く(クラシック、ジャズなど)
- 公園で意図的にボーッとする
- 自然の中で散歩する
デジタルデトックスの効果
朝起きてから5分間だけスマホを触らないだけで、自律神経が整い、一日のイライラする時間を減らす効果が期待できます。
サウナやキャンプが流行っている背景には、デジタル機器から離れ、脳を休ませたいという人間の本能的な欲求があるともいわれています。
休日にスマホやパソコンから意識的に離れる時間を作ることで、脳がリセットされ、創造的なアイデアが生まれやすくなります。
まとめ
本書『世界の一流は「休日」に何をしているのか』は、日本の多くのビジネスパーソンが陥っている「休んでも疲れる」という現状に対し、世界の一流が実践する戦略的な休日の過ごし方を提唱しています。
その中で特に、重要な3つのポイントがあります。
- 自己効力感を高める実験:小さな「実験」を通じて「自分ならできる」という確信を意図的に高めることが、平日の自信と決断力につながる
- 休日観の転換:「仕事をするために休む」ではなく、「休むために仕事をする」。休日こそが人生の主役であり、疲れる前に休む「温存戦略」を実践する
- 週末の戦略的使い分け:土曜日をアクティブな「チャレンジデー」、日曜日をリフレッシュのための「リフレッシュデー」として使い分け、月曜からの高いパフォーマンスに備える
読者からは単なる時間管理術ではなく、「すぐにやってみよう」と思える実践的な内容が多く、読むハードルが低いのが魅力だったという声が多いようです。
特に「1日7分の新習慣」は、忙しいビジネスパーソンでも実践できる内容として高く評価されています。また、一流の具体的な行動例が豊富に紹介されているため、「休み方」を変えるだけで、仕事との向き合い方まで変わるという気づきが得られます。
その他「金曜日の午後に週末の計画を立てるようになってから、月曜日の憂鬱がなくなった」「土日の使い分けを意識したら、週末の充実感が全く違う」といった声が多く寄せられています。
著者である越川氏は、過去に働きすぎが原因で心身のバランスを崩し、仕事を休まざるを得なかった経験を持っています。
そのため、読者に対して「もうこれ以上頑張っちゃだめです。頑張っているから」と伝え、「頑張り方を変えること」を強く推奨しています。
休むことはサボりではなく、未来への投資であるという価値観を広めることを目指しています。
著者は本書を通じて、日本人の休み方を変えることで、働き方も人生も変えていきたいという強い思いを持っていることでしょう。
世界の一流は、休日を戦略的に活用することで、仕事のパフォーマンスを最大化し、人生の充実度を向上させています。あなたも今日から、休日の過ごし方を変えてみませんか?
【内容情報】
なぜ世界の一流は、いつもエネルギッシュなのか?
彼らの週末リフレッシュ法とエンジョイ法に学ぶ。
最高の1週間はここから始まる。
日本人が苦手な「休息」の上手な取り方。
元マイクロソフト役員が教える一流が実践!「休養」と「教養」を手に入れる休日活用法。【著者情報】
世界の一流は「休日」に何をしているのか 内容紹介より
越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役。
国内外の通信会社に勤務した後、2005年にマイクロソフト米国本社に入社。
業務執行役員としてPowerPointやExcel、Microsoft Teamsなどの事業責任者を歴任する。
2017年に株式会社クロスリバーを設立。
世界各地に分散したメンバーが週休3日・リモートワーク・複業(専業禁止)をしながら800社以上の働き方改革を支援。
京都大学など教育機関で講師を務める他、企業や団体のアドバイザーを務める。
オンライン講演・講座は年間300件以上、受講者満足度は平均96%。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」などメディア出演多数。
Voicy「トップ5%社員の習慣ラジオ」が好評放送中。
著書に『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)、『仕事は初速が9割』(小社刊)など。
著書累計31冊。
参考
まとめガイドは次のページで紹介します。








