【究極の要約】「道は開ける」から分かる一番大事なこと
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道は開ける

書籍「道は開ける」で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。

過去や未来の見えない不安は遮断し、恵まれた気持ちで今日一日に集中して生きる

道を開く8つの方法

  1. 悩みに関する基本事項
  2. 悩みを分析する基礎技術
  3. 悩みの習慣を早期に断つ方法
  4. 平和と幸福をもたらす精神状態を養う方法
  5. 悩みを完全に克服する方法
  6. 批判を気にしない方法
  7. 疲労と悩みを予防し心身を充実させる方法
  8. 私はいかにして悩みを克服したか

ポイント

私たち現代人の多くは、やたら未来を不安がったり、あまりに未来に期待し過ぎたりします。期待と違う現在に嘆いたり、過去の失敗を後悔したりして、今をなおざりにしてしまうこともあります。

日常生活から出る悩みを含め、そんな見えない不安や悩みをどう解決するか、悩まないためにはどうしたらよいかということが書かれています。

本書は名著「人を動かす」に並び、オーディオブックや漫画などでも出ており、読み手の都合のよい形で読めるようになっています。そして、随所に具体例を出して読みやすくまとめられています。

※人を動かすについての大事なことは、こちらの記事でまとめてあります。

「人を動かす」から分かる一番大事なこと

以下では本書で分かる特に重要な部分について解説したいと思います。

悩みに関する基本事項

今日一日の区切りで生きる
私たちがこの地球上に生きるのは、わずか数十年にすぎない。
それなのに、一年もすれば皆から忘れさられてしまう不平不満を悩みながら、かけがえのない多くの時間を無駄にする。

今日という1日の区切りで生きることが基本的な原則として挙げられています。
つまり、過去と未来を遮断し、今日一日に情熱を注ぐということです。
人は無意識に、未来への不安な気持ちや、過去への後悔の気持ちを背負いながら生きています。
しかし、今現在にはどうすることもできないことに対する気持ちであることが多くあります。

明日の重荷と、昨日の重荷を今日背負うとしたら、どんな強い人でもつまずいて転んでしまいます。

これは今だけを考えればよいということとは違います。
未来の計画はしっかりと立てつつも、過去の失敗を引きずって思い悩んだり、起こるかどうかもわからない先のことまで心配しすぎないということです。

過去に対して、反省はしても後悔はしないということです。悔やむのではなく、過去の経験から学ぶということです。
未来に対しては、思い悩むのではなく、あるであろうことに配慮をしたり、準備や計画をすることです。
これらは、変えられない・どうにもならないことに悩むのとは違い、今できることに集中していると言えます。「今」に集中すると、不思議と悩みも小さくなっていくはずです。

困難な問題に立ち向かう方法

困難な問題に立ち向かう方法について、最も効果が高い公式として著者は「マジックフォーミュラ(魔法の公式)」と呼んでいます。それは、最悪の事態を想定し、受け入れる覚悟をするということです。
以下のステップを踏むことで、困難な状況から解放され、問題解決に移れるといいます。

  • 現状を分析し、最悪の事態を予測する
  • その結果を受け入れる覚悟をする
  • 最悪な状況を好転させるよう努力する

人はしばしば、問題に対して解決策を探さずに堂々巡りをし、「なんとなく不安」という状態を続けてしまいます。想定される最悪の事態を考えていれば、実際に起こってしまったときに心の準備ができています。最善を尽くしたのだから受け入れるしかないとなるかもしれません。そして、そうならないために今できることを考えて、少しでも事態をよくすることに努めるとよいでしょう。

平和と幸福をもたらす精神状態を養う方法

不足しているものを数えるな
ショーペンハウエルが「われわれは自分に備わっているものをほとんど顧慮せずに、いつも欠けているものについて考える」と言ったが、確かに「自分に備わっているものをほとんど顧慮せずに、いつも欠けているものについて考える」傾向こそ、地上における最大の悲劇と言ってもよい。
不足しているものを数えるな、恵まれているものを数えてみよう

人は誰でも、不足しているもの、恵まれていないもの、思うようにならないものがあるはずです。しかし、それらは、もともと備わっているものに比べるとネガティブな方向に敏感です。

不足しているものを考える癖がついている人は、相手にも自分にも無意識のうちに不幸な気持ちで過ごす時間が長くなります。
例えば五体満足の体は、値段に変えられない財産です。手足が欠けたことを想像したら、かけがえのないものをもともと持っており、恵まれていることに気付けるでしょう。

欠けているものに注目するのではなく、恵まれているものにフォーカスして数えてみましょう。

二週間でうつを治すには

紹介されている名言があります。

他人に善を行うのは義務ではない、歓喜である。
それを行う者の健康と幸福とを増進する(ゾロアスター)
他人に対して善を行うとき、人間は自己に対して
最善を行なっているのである(ベンジャミン・フランクリン)

うつ病とは、他人に対する長期に及ぶ憤怒、非難のようなものだと精神分析医のアルフレッド・アドラーは述べています。

ちなみに、アルフレッド・アドラーは「嫌われる勇気」の著者としても有名です。
「嫌われる勇気」の一番大事なことについては、こちらの記事でまとめてあります。

「嫌われる勇気」から分かる一番大事なこと

そんなうつ病患者は、心の底で他人を悩ませることに関心を注いでるといいます。
そのような類のうつ状態から脱するには、その関心を「どうやったら他人を喜ばせるか」に変えることです。

現在の医学では、うつ病に対する研究も進み、多様化しているため一概に言えなくなっている側面もありますが、他人に貢献することは、自分の幸福度を上げることは事実です。
他人に興味を持つことで、自分自身を忘れ、悩む時間をなくすことです。他人の喜ぶ顔が浮かぶような善行を心がけるとよいでしょう。

批判を気にしない方法

不当な非難は、しばしば偽装された賞賛であることを忘れてはならない。
死んだ犬を蹴飛ばすものはいないということを思い出そう。

人から非難されたり、批判されたりすると、人からの承認欲求が満たされない状態でもありますから落ち込むのは自然なことです。
しかしそんな批判も、目線を変えると気にしないでよくなります。
それは、非難されたときには、それは自分に価値があるということの裏付けです。
何かの成功をしたことを妬んだり、他人から注目を浴びている証拠だとも言えます。

何も価値がない人間は非難されることはありません。
不当な非難に悩むことがあれば、目線を変えて賞賛に置き換えてみましょう。
その上で、自分の意見を押し通そうとするわけでなく、自分なりには最善を尽くすことに集中すれば、雑音を気にすることはなくなるでしょう。

過去や未来の見えない不安は遮断し、恵まれた気持ちで今日一日に集中して生きる

【内容情報】
300万部を超える公式版から主要部分を集約した文庫エッセンシャル版『人を動かす』と並ぶカーネギーの二大名著。人が生きていく上で誰もが直面する「悩み」の原因を客観的に自己分析し、心の持ちようや習慣を改め、心身の疲れを取り除く等の方法で具体的かつ実践的に解き明かす。苦悩するすべての人を心の闇から救いだし、行動と自己変革への勇気を与え、新しい人生を切り開くための座右の書。1944年の初版刊行以来、改訂が施されてきた現行の公式版である『新装版 道は開ける』から本編28章を収載した。

【著者情報】
カーネギー デール
1888年、米国ミズーリ州の農家に生まれ、大学卒業後、雑誌記者、俳優、セールスパーソンなど雑多な職業を経て、弁論術や成人教育の講師となり、人間関係研究を目的とした「デール・カーネギー研究所」を設立。アメリカをはじめ、ヨーロッパ各地で講習会を開き、指導にあたる。その活動は彼の死後も引き継がれ、これまでに100年間で90以上の国、900万人以上のビジネス・パーソンが研修を受ける。
不朽の名著『人を動かす』『道は開ける』など多数の著作がある。

道は開ける 内容紹介より

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