Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法
書籍「Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。
52の道具箱
本書では以下の52の道具箱として紹介されています。
- 考えるより、行動しよう
- なんでも柔軟に修正しよう
- 大事な決断をするときは、十分な選択肢を検討しよう
- 支払いを先にしよう
- 簡単に頼みごとに応じるのはやめよう
- 戦略的に「頑固」になろう
- 好ましくない現実こそ受け入れよう
- 必要なテクノロジー以外は持たない
- 幸せを台無しにするような要因を取り除こう
- 謙虚さを心がけよう
- 自分の感情に従うのはやめよう
- 本音を出しすぎないようにしよう
- ものごとを全体的にとらえよう
- 買い物は控えめにしよう
- 貯蓄をしよう
- 自分の向き不向きの境目をはっきりさせよう
- 静かな生活を大事にしよう
- 天職を追い求めるのはやめよう
- SNSの評価から離れよう
- 自分と波長の合う相手を選ぼう
- 目標を立てよう
- 思い出づくりよりも、いまを大切にしよう
- 「現在」を楽しもう
- 本当の自分を知ろう
- 死よりも人生について考えよう
- 楽しさとやりがいの両方を目指そう
- 自分のポリシーをつらぬこう
- 自分を守ろう
- そそられるオファーが来たときの判断を誤らない
- 不要な心配事を避けよう
- 性急に意見を述べるのはやめよう
- 「精神的な砦」を持とう
- 嫉妬を上手にコントロールしよう
- 解決よりも、予防をしよう
- 世界で起きている出来事に責任を感じるのはやめよう
- 注意の向けかたを考えよう
- 読書の仕方を変えてみよう
- 自分の頭で考えよう
- 「心の引き算」をしよう
- 相手の立場になって考えよう
- 自己憐憫に浸るのはやめよう
- 世界の不公平さを受け入れよう
- 形だけを模倣するのはやめよう
- 専門分野を持とう
- 軍拡競争に気をつけよう
- 組織に属さない人たちと交流を持とう
- 期待を管理しよう
- 本当に価値のあるものを見きわめよう
- 自分を重要視しすぎないようにしよう
- 世界を変えられるという幻想を捨てよう
- 自分の人生に集中しよう
- 内なる成功を目指そう
ポイント
複雑化した世界、情報過多の世の中で、サブタイトルにあるとおり
「最新の学術研究から導いた、よりより人生を送るための思考法」として、52の思考法が紹介されています。
シリーズ化されており「Think Smart」という本も出ています。
Think Clearlyの意味のとおり、「はっきりとしたシンプルな考え方」で、本書から分かるよりクリアでシンプルにする意味が強い項目について、いくつかを紹介します。
幸せを台無しにするような要因を取り除こう
私たちは、往々にして「何を得るか」について多く考えがちですが、「何を避けるか」を考えるほうが重要だと言います。例えば以下のようものが挙げられます。
- 長い通勤時間
- 騒音
- 貧困
- 寝不足
- 被害者意識
- 愚痴っぽい人との付き合い
- 周りの評価を気にし過ぎること
- 他人と比較されること
- 不安定な結婚生活
ここには、他の章でも取り上げられていますが、嫉妬やそれを生み出すSNSや不要な買い物、不要なテクノロジーも含まれます。
また情報過多の時代、情報に溺れてしまうことも避けるべきことです。
現代では、役に立たない情報の方が、役に立つ情報に比べて圧倒的に多いと言います。
本当に役に立つ情報と本当に役に立つ情報を発信するものだけにフォーカスすると良いでしょう。
本当に価値のあるものを見きわめよう
「スタージョンの法則」というものがあります。
これは簡単に言えば、「あらゆるものの90%は無駄である」ということです。
これは前述の情報についてや、身の回りのことにも同じことが言えます。
90%のものをすべて捨てるべきという訳ではありませんが、そのくらい価値がないと思っている方が、気持ちがすっと楽になって良い人生が送れるというものです。
そしてそれは自分の向き、不向きにも言えます。
事実から考えて、向き・不向きは存在しますし、時間は有限です。
不向きなことに時間を取られ過ぎているよりは、向いていることを数多くこなす方に時間を使ったほうが良いのは明白です。
自分の向いていることが明確でないなら、その向いていることを考える時間も必要でしょうが、どちらにせよ、向いていることに注力することが最も大事なことです。
取り替えのきかない人生、自分の向き・不向きの境界を明らかにし、自分の人生に集中できると良いのではないでしょうか。
■複雑な世界を生き抜くための、鮮明なる指針!この複雑な世界を生き抜くために、私たちは、何を指針にすればいいのか?「よい人生」とはいったいどういうものなのか?古代の伝統的なモデルから最新の心理学研究の結果、ストア派をはじめとする哲学や、バリュー投資家の思考まで、膨大な研究結果をひもときながら、「よい人生」を送るための52の思考法を本書で明らかにする。
Think clearly 内容紹介より
■世界29か国で話題沸騰!『シュピーゲル』ベストセラーランキング1位!スイスのベストセラー作家がまとめた本書は、ドイツで25万部を突破し、世界29か国で翻訳されたベストセラー。ドイツをはじめ世界中から、絶讃の声が多数寄せられている。「一度手にしたら、あなたは二度と手放せなくなる」――テンリー・E・オルブライト(マサチューセッツ工科大学共同イニシアチブディレクター・ハーバード大学医学部名誉教授)「どうすればよい人生を送ることができるか、驚くほど多くの助言を与えてくれている」――ジェームズ・R・フリン(ニュージーランド オタゴ大学名誉教授・フリン効果発見者)「巧みでわかりやすく、とても説得力がある」――ゲアハルト・シュレーダー(ドイツ元首相)多くの学術研究の裏づけにもとづいた、人生が上向きになる「具体的なノウハウ」が満載。強力な「思考の道具箱」をぜひ手に入れてほしい。