LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界
書籍「LIFESPAN 老いなき世界」で学べる一番大事なことは、一言でいうと以下の1文です。
9つの章
- 老化の唯一の原因――原初のサバイバル回路
- 弾き方を忘れたピアニスト
- 万人を蝕(むしば)む見えざる病気
- あなたの長寿遺伝子を今すぐ働かせる方法
- 老化を治療する薬
- 若く健康な未来への躍進
- 医療におけるイノベーション
- 未来の世界はこうなる
- 私たちが築くべき未来
ポイント
はじめに、本書では、老化は病気であるという仮定から話は進みます。
したがって治療できるものだから、100歳になっても50歳のように生きられると言います。
若い頃は気にならないかもしれませんが、体の衰えを感じるようになったり、病気になったり、老化や死というものを意識しはじめると、明るい気持ちではなかなかいられなくなります。
LIFESPANの意味は、「寿命」です。
本書では、その寿命に関わる老化の原因を解明し治療する方法について触れています。
老いるメカニズム
私たちが持つエピゲノムの劣化が老化に繋がります。
エピゲノムとは、分裂するそれぞれの細胞に対して、どのような種類の細胞になればよいか指示する役割を持ち、DNAと違って時間とともに劣化してしまいます。
このエピゲノムが劣化すると、指示を受ける細胞の質も下がってしまい、組織や臓器がうまく機能しなくなったり、働きが鈍くなっていくことになります。
老いないためにできること
紫外線、X線、放射能、たばこや排気ガスなどの有害物質を介してされるDNAの損傷を減らすことは効果的です。そして、エピゲノムの劣化を抑えるには、大きなストレスは問題だが、適度なストレスが必要だと言います。体を適度に追い込むことで、エピゲノムが活性化されます。
それらを踏まえて具体的なポイントです。
- カロリーを制限する
- 適度に絶食する
- アミノ酸を制限する
- 適度な運動をする
- 寒さ(暑さ)に身をさらす
人が皆長生きしたいかはさておき、できるだけ健康でいたい思いはあるはずなので、
老化を防いで医療にかけていた時間を、家族や愛する人と過ごす時間、趣味の時間などに変えられたら幸せなのではないでしょうか。
そこには、健康で何も問題がないということに気付く幸せもあるでしょう。
★世界20ヵ国で刊行!★ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー!【人類が迎える衝撃の未来!】人生100年時代とも言われるように、人類はかつてないほど長生きするようになった。だが、より良く生きるようになったかといえば、そうとはいえない。私たちは不自由な体を抱え、さまざまな病気に苦しめられながら晩年を過ごし、死んでいく。だが、もし若く健康でいられる時期を長くできたらどうだろうか?いくつになっても、若い体や心のままで生きることができて、刻々と過ぎる時間を気に病まずに、何度でも再挑戦できるとしたら、あなたの人生はどう変わるだろうか?ハーバード大学医学大学院で遺伝学の教授を務め、長寿研究の第一人者である著者は、そのような世界がすぐそこまで迫っていることを示す。本書では、なぜ老化という現象が生物に備わったのかを、「老化の情報理論」で説明し、なぜ、どのようにして老化を治療すべきなのかを、最先端の科学的知見をもとに鮮やかに提示してみせる。私たちは寿命を延ばすとともに、元気でいられる期間を長くすることもできる。では、健康寿命が延びた世界を、私たちはどう生きるべきなのだろうか?著者によれば、寿命が延びても、人口は急激に増加しない。また、人口が増加しても、科学技術の発達によって、人類は地球環境を破壊せずに、さらなる発展を目指すことができるという。いつまでも若く健康で生きられれば、年齢という壁は消えてなくなる。孫の孫にも会える時代となれば、私たちは次の世代により責任を感じることになる。変えられない未来などない。私たちは今、革命の幕開けだけでなく、人類の新たな進化の始まりを目撃しようとしているのだ。
LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界 内容紹介より